PHSの思い出あれこれ
記事一覧へ公開日: 2021/01/31
このブログの更新日である2021年1月31日をもってPHSのサービスが終了するそうで。
まあ、いまどきPHSを使い続けてる人なんていませんからね。
(PHS端末同士でトランシーバーのような内線通話ができるから、そういう使い方で生き残っていくケースはあるんでしょうけど)
今から20数年前、家電量販店や大きな本屋さんの店頭などでは「ナゾの福引サービス」が行われておりました。
何も買ってないのに「どうぞ! 1回だけ引くことができますよ!」なんて誘われるんです。
誘われるがままにガラガラ~と回したら、出てきた玉は見事に1等賞ですよ奥さん。
おめでとうございま~~~す!!
カランカランカラ~ん(ベル)
1等賞はPHSの端末でした。
タダでもらえたんすよ。
なんなら粗品とセットでもらえたんです。
いや、いいです、いりません。
ほとんどの人が辞退します。
そりゃそうですよ。
毎月の基本料やら通話料やらが別途必要になりますからね。
ちょうどPHSが欲しかったんだ、という人なら喜んで受け取ったかもしれませんが。
ちなみにPHSのサービス開始当初は、PHS端末から普通のケータイ端末の番号には電話をかけることができなかったんですよ。逆も、またしかり。
PHS同士か、固定電話宛てにしか電話をかけることができなかったんです。
すごくね?
(のちに相互通話可能になりましたが)
さて。
これまでにも何度か触れていますが、ボクが初めてパソコンを買ったのは1999年の春でした。
同じ電気屋さんでパソコンと同時にPHS端末も購入し、契約。
すでに普通の携帯電話を持っていましたから、ある意味“2台持ち”です。
ノートパソコンとPHS端末をつなぎ、PHSの電波でインターネットをやるのです。
PHSは通信料金が安く、2Gの携帯電話に比べるとスピードも速かったため、PHSの一択でした。
※2Gの携帯電話でもやろうと思えばできたんだろうけど、料金がとんでもないことになる可能性あり。
当時のプロバイダ(DION)の料金システムが載っているパンフレットを発掘したのでご覧ください。
久しぶりに当時のサービス内容や料金システムを読み返してみましたが、いろいろ複雑で分かりにくいんすよ。
一番最初に書いてあるのが「コミコミコース」。
通話料とインターネット利用料が一体になっていておトク、という意味らしいです。
月4時間まで1750円、月20時間まで5700円。
超過1分につき10円加算。
やや割高だけど、通話料は0円。
固定電話か公衆電話からのみアクセス可能。
ふむ。
ボクはPHSからのアクセスだから、このコースは利用できませんね。
次は「バリバリコース」。
インターネット利用料が月50時間まで3980円と割安だけど、通話料が別途必要になりますよ、ということのようです。
これはPHSからのアクセスも可能。
つーか、“通話料”って何だよ!
と思われるかもしれませんね。
当時は、普通に電話をかけるかのような手順を踏んでネット回線につないでいたからです。
アクセス番号(電話番号)にダイヤルして、つながったらインターネット開始です。
※すでに当時も今のようなインターネット接続専用線が存在していましたが、月額10万~100万だったので個人で利用するのは一般的ではありませんでした。
そして、おそらくボクが契約していたと思われるのが「ベツベツコース」。
インターネットの利用料金が1分5円の完全従量制で、別途通話料が必要になるシステムでした。
DDIポケット(PHS)利用者の多くがコレだったのではないでしょうか。
まあ、なんにせよ、分かりにくいです。
なにがおトクで、なにがおトクでないのか。
いまいちよく分かりません。
ただし、どのコースで契約しようとも、そのサービス内容は単純明快。
とても分かりやすいものでした。
DIONダイヤルアップが提供する基本サービスの内容…
サービス名…ネットサーフィン
サービスの内容…世界中のホームページを閲覧できます。
ひぃぃぃ
これ以上ない分かりやすさですよ。
(´・ω・`)
なんだかんだでp-worldとパチスロ関連のHPしか見てなかったけど
その後、普通の携帯電話の回線が3G・4Gと進化して通信速度が上がり、料金も安くなり、さらにはブロードバンド回線やWiFiのようなインフラも充実していったので「PHSを使わなければ旅先から満足にネットができない」という状況は解消されていきます。
ボクがPHSの契約を解除したのは2006年か2007年頃だったかと思います。
▲最後に使っていたPHS端末
一番最後に所有していたPHS端末はデータ通信専用のカード型のもので、クレジットカードサイズです。
DDIポケットから事業を継承したウイルコムと契約していました。
可動式のアンテナがついていて、ちょっとカッコよかったんですけどね。
最後のほうは定額プランのお金だけ毎月ダラダラと払い続けていて、ほとんど使う機会がありませんでした。
そして今日(2021年1月31日)をもってのサービス完全終了。
いつの日か、ポケベルと同じように「ああPHSね、そういえばそんなものあったっけな」と言われてしまうんでしょうか。
サービス名…ホームページ公開代理
サービス内容…お客様が作成されたホームページをDIONのWWWサーバ上で全世界に公開できます。
このサービスを利用して「パチスロひとり旅」というタイトルのサイトを作ったことにより、今、ボクはココにいるわけです。
ご清聴ありがとうございました。
(´・ω・`)
全世界に向けて公開した自覚はないけども
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