検問突破のメソッド（一部再放送）

「パチスロひとり旅Classic」です。

2003年（平成15年）3月下旬、鹿児島県の種子島を訪問。

 

 

 

日本初となる軍事偵察衛星（正式には「情報収集衛星」）の打ち上げを翌日に控え、島内はザワザワしておりました。

2001年9月11日に発生した”アメリカ同時多発テロ”の記憶も、まだ新しいタイミングです。

日本が軍事偵察衛星を打ち上げることについて、良く思わない国がないこともありません。

 

念には念を入れて、ということなのでしょうか。

打ち上げを妨害しようとする輩が現れないようにと宇宙センターの入口付近では鹿児島県警の精鋭部隊による厳重な検問が行われており、簡単には中に入れてくれない雰囲気がただよっておりました。

打ち上げ当日（この翌日）は宇宙センター付近が立入禁止になってしまうので、見学するなら今のうちだと思って駆けつけたのですが……

 

 

 

右側の警官がクルマのナンバープレートをメモ、奥にいる警官がドライバーにいろいろと質問。

前にいるのは長崎県から来たクルマのようです。

 

 

「鹿児島県警による厳重な検問の様子」を取材している新聞記者。

「通常のロケット打ち上げとは少し違うんだ」ということを報道するためですね。

 

 

「鹿児島県警による厳重な検問の様子、を取材している新聞記者たちの様子」を名波記者が撮った報道写真。

 

(´・ω・｀)

 

 

 

ボクにも順番が回ってきました。

 

警官「ご協力ありがとうございます、明日、ロケットの打ち上げがありますのでねー、免許証を見せてもらえますでしょうか」

名波アマ「はいっ」

警官「あ～、札幌ナンバーですね～、いつから種子島にご滞在ですか」

名波アマ「ついさっき、午前中のフェリーに乗ってきました」

警官「種子島には、どういった目的で？」

名波アマ「観光です」

警官「トランクを開けてもらえますか」

（名波アマと警官、トランクの中に入っているものをひとつひとつ確認しながら、あーでもないこーでもないと、やりとり）

 

当時、生活道具のすべてをクルマに乗せて日本全国を放浪してましたからね。大量のパチスロ攻略誌とか、ノートパソコンとか、クツとかカバンとか、いろ～んなものがトランクに詰め込まれていたのです。

ちょっと怪しいですよね。

 

 

とはいえ、なんだかんだで

「爆弾や発火物のような危険なものは積んでないみたいですね」

ということになり、無事、宇宙センターの中に入れてもらえました。

 

 

種子島宇宙センターは小高い丘の上にあります。

公園のように整備されていて、入場無料。

 

実物大の展示が多数あり、ちょっとしたテーマパークのような雰囲気です。

 

屋内展示の「宇宙科学技術館」も見学無料。

日本のロケット開発の歴史がわかります。

 

この当時は、まだ「NASDA（ナスダ）」でした。

現在は「JAXA（ジャクサ）」になっています。

 

 

注目度の高い特別な人工衛星の打ち上げであるため、NHKや民放各局の中継車も集まっていました。

 

 

 

眼下に広がるロケット発射場。

 

海岸に面している発射場は珍しいらしく、「世界一美しいロケット発射場」と言われてるんですってよ。

なるほど確かに、アメリカとかロシアのロケットって、だだっぴろい平原から打ち上げられがちかも。

 

 

というわけで見学終了。

明日の打ち上げが楽しみです。

 

 

宇宙センターの裏口（北側のゲート）から外に出て、港に向かって走り始めたつもりだったのですが…

 

どこでどう、道を間違えたのか。

5分ほど走ったところで、ふたたび宇宙センターの正面入口に舞い戻ってきてしまいました。

例の、厳重な検問をやっている場所です。

 

名波アマ「（まあ、ちょうどいいか、うっかり写真を撮り忘れた物件もあるし、もう一回、宇宙センターの中に入れてもらおう）」

 

 

警官「はい、止まってくださーい！」

名波アマ「（あ、さっきのおまわりさんだ）」

警官「ご協力ありがとうございます、明日、ロケットの打ち上げがありますのでねー、免許証を見せてもらえ……あれ？さっきの札幌ナンバーの方ですね」

名波アマ「はい、そうです、もう一回、中に…」

警官「どうぞどうぞー、そのままお入りくださーい（笑顔）」

名波アマ「えっ、あー、はい、ど～も～」

 

 

 

検問突破です。

ノーチェックで宇宙センターの中に入ることができてしまいました。

 

もしも俺がテロリストだったらどうすんの？

トランクの中身が必ずしも一回目と一緒だとは限らないんですよ！

 

 

(´・ω・｀)
いや、おもいっきり一緒だけど
攻略誌とか汚いクツとかだけど

 

 （見学おわり）

 

 

 

船の上から予約した、港の近くにあるホテルに到着

 

ギリギリ1部屋だけキャンセルが出て泊まれることになったホテルです。

 

 

うわ～

なんか立派なホテルだな

 

フロントでチェックインして部屋へ

1泊いくらなのか

話をするタイミングがなかった

いつも泊まってるような安いビジネスホテルは先払いが基本だけど、ここはチェックアウトのときに精算するようだ

 

Rのついた出窓から港が一望

「私が担当しました」みたいな折り鶴が置いてあるし

安価なビジネスホテルではありえない備品が取り揃えられている

料金の話を一切してないんだけど

ちょっとドキドキ

 

 

 

いよいよ次回はロケットの打ち上げ。

そしてホテルの宿泊料金が明らかに!?