奴隷時間
記事一覧へ公開日: 2023/05/29
連敗続きで予感はあったが現実になってしまった。
打っては負け、負けては打っての繰り返し。パチ・スロを打っている者ならいつか必ず訪れるスランプ。そんなスランプに私は陥った。そのせいで、五月は気味の悪い嘘みたいな収支となった。
もちろん、スランプになった経験は今回が初めてではない。泣きたくなる日はあったし、パチ・スロが嫌いになっちゃいそうなぐらい負け続けたこともあった。だが、今回の負けっぷりはレベルが違う。
今までに味わったことのない、「50年に一度の絶不調、近年にないスランプ」とキャッチコピーを付けてもいいぐらいだ。判りやすく例えると、今までの絶不調がチョベリバだとするなら今回はマンモスかなピーだ。
何をやっても勝てる、負ける気がしない、そんな超絶な絶好調のときは「エンペラータイム」といわれることがあるけれど、逆に今回のような超絶な絶不調、スランプを超えたスランプのときの呼び方は存在しない。なので、エンペラーの対義語ということでスレイヴ(奴隷)、「スレイヴタイム」と呼ばせてもらおう。私はそんなスレイヴタイムに陥った。
基本的にスランプになったときは、
・何もせず嵐が過ぎるのを待つ
・平常心でいつも通りのプレイスタイルを貫く
・がむしゃらに足掻きまくる
この3つが主な解決法となる。パチスロライターという職業柄、打たないわけにはいかないので、今回私が選んだのは“足掻く”だった。
そのうちスランプから復帰するだろう、そのうち元に戻るだろう…そう思ってレバーを叩いていたのだが、そのうちは一向に訪れず。しかも、調子が悪いのはパチ・スロだけでなく全ての勝負事がダメダメだった。スレイヴタイムの底は深かった。
正直、慌てた。こりゃマズいと焦った。マイナスが膨らみ続けることに恐怖を覚えたのだが、それよりもなによりも収録などのお仕事実戦が控えていたからだ。
今の状態のまま打ったら間違いなく事故る、悪い意味で事故る。見せ場も何もなくただ打ってただ負けるだけ、そんな結果になるのが目に見えた。
足掻いた、兎にも角にも足掻いた。少しでも復調させるために当日まで足掻きまくった。だが、現実は甘くなくスレイヴタイムのまま収録に挑むこととなった。その結果は……推して知るべし。
なかなか酷かった。ヒキってこんなに腐るものなんだなと唖然とした。しかも、今月はこれで全てのお仕事実戦を終えたわけではない。まだ、「荒い機種を打っていっぱい出そうぜ」的な企画が残っているのだ。
ヤバい、ヤバすぎる。ヤバいを通り越して、やばたにえん。
下手すると、今月はパチ・スロを打ち始めてから一番負けた月になるかもしれない。今後の仕事に影響が出るかもしれないぐらいのヒキ弱を炸裂させてしまうかもしれない。
いやいや、気持ちで負けたら勝てるものも勝てなくなる、前向きで挑もう。そう自分に言い聞かせ奮い立たせている今日この頃。
丁が出るか、半が出るか。
果たして、私は今月を生き抜くことができるのか。
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