
公開日: 2025/04/07
先日、朝から打ちに行ったらリセット天井のゲーム数を超えてしまった。要するに据え置きがほぼ確定となった。
ここ最近「据え置き=悪」という風潮が強くなっている。私の記憶が間違っていないのなら、5.5号機の頃には据え置きはごく当たり前に存在していた。なんなら、激アツな日であってもいわゆる優良店であっても据え置きはあったし、そこはホールとの駆け引きという認識だった。
だが、5.9号機になり有利区間ランプが搭載されてリセット判別が一目瞭然となるとリセット頻度が高くなり、完全6号機時代になると人気のないガラガラなホールでさえもリセット後がゲロ甘になる機種以外は全リセ傾向というところが増えてきた。有利区間ランプが全台点灯している、そんなホールは見つけるのが難しいレベルになった。
おそらく、打つ前からほぼ据え置きが確定している台を好んで打つ人はそう多くなく、著しく稼働が低下したということだろう。
そして、有利区間ランプがなくなると再び据え置きを目にする機会が増えてきた。
どのホールも全リセ傾向、そんなのはほんの一時でしかなかった。それでもSNSを覗くと「リセットするのが当たり前」といった考えの人は少なくなく、据え置きに対する強い非難…例えるならば、4号機のストック機時代のストック飛ばしをしたぐらいの勢いでホールに対して怒りを示している人を見掛ける。
もちろん、宵越し天井や前日高設定など、据え置きに対するメリットがない状態での据え置きは嫌なものだが、非難するほどではないというのが自分の感覚だ。なんなら、ホール選択や据え置きを考慮した立ち回りもパチスロのゲーム性と思っているので、ホールへの非難を見ると不思議な気持ちになる。
それは私が感覚のアップデートができていないということなのだろうか。
昔、当たり前のように行われていたことが今ではNG。そんなのはいくらでもある。昔はどこもかしこも喫煙者だらけで、道端にはタバコの吸い殻が落ちているのが当たり前の光景だった。幼かったころの私も「ポイ捨てするならちゃんと火を消せよ」とポイ捨て自体に対する嫌悪感は薄かった記憶だ。
もちろん、パチスロだって常識が変わっている。
昔はカニ歩きしていた人は珍しくなく、1枚掛けで1Gずつ回してガックンチェックするというのはむしろ勝つための努力ぐらいの認識だった。実際、昔の雑誌や映像を見るとカニ歩きのデータは容易に見つけることができる。もちろん、当時はマナー違反でもルール違反でもなんでもなかったのだが、今それをやるとホールによっては店員さんに肩を叩かれて出禁待ったなしだ。
また、リセット狙いやゾーン狙い、ハイエナ…などなど、特定区間だけを狙い撃ちする立ち回りや、そのためのホール徘徊を禁止しているホールもある。
年々、ホールのハウスルールが厳しくなっているというのを肌で感じる。これも時代の変化だろうか。
ただ、ハイエナに徹する…というのではなく、立ち回りのひとつとしてハイエナをしていても自分が出禁になったことはもちろん注意されたことも一度もないので、あくまでホールの指示に従わないお客や迷惑行動をするお客を排除するための口実という雰囲気はする。
時代が変われば、常識も変わる。
何がOKで何がNGか、その基準は絶対的ではなく時代時代によって変化する。柔軟に対応できないと、取り残されてしまう。このSNS時代では炎上する可能性だってある。故に言動には気を付けないといけないなとは思うけれど、それでも据え置きに対する非難にはまだ違和感があるというのが正直な感想だ。
ちなみに据え置きに対する非難とハウスルールが厳しくなった時期は同じぐらいな気もするので、もしかすると据え置きに対する非難は厳しくなったハウスルールへの無意識な抵抗なのかもしれないと思ったり思わなかったりしている。
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