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悪魔が来たりて、ほむがほむ

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公開日: 2019/09/16

 

13個まで」

 

そう駄菓子屋のおばちゃんに購入個数を制限された

 

『ビックリマンシールチョコ』。

 

それはまだ、私が女の子と一緒に遊ぶのは恥ずかしいことと思っていた少年時代に流行ったお菓子だ。

 

ウエハース状のチョコのお菓子だが、これが流行った理由はお菓子が美味しかったというのではなく、ビックリマンシールというオマケのお陰だ。

 

ヘッド、天使、悪魔、お助けと大別すると4種類のシールが存在していて、特に人気のあったヘッドはプリズム仕様のキラキラしたシールで入っている割合が極端に低かった。

 

当時はヘッドをどれだけ多く持っているかがステータスだったものだ。皆、血眼になってヘッドを求めてチョコを買い続けたものだ。

 

ちなみに私はヘッドの引きが悪くて、片想いが続いたものだ。今思うと、私の片想い人生はここから始まっていたと思う。

 

ああ、カヨコちゃん、アヤコちゃん、ユウちゃん…今、どうしてるかな。

 

閑話休題。次いで人気のあったのが天使。ヘッドの神々しさには及ばないが銀色のシールだった。人気はあまりなかったが、お助けも透明なシールで個性を出していた。

 

ただ、悪魔はただのシールだった。個性のないありふれたシールだった。一番入っている割合が高くて、いわゆるハズレに位置していた。

 

皆、悪魔が出ると舌打ちして、中には捨てる者すらいた。

 

だが、私はそんな悪魔が好きだった。

 

思えば、私は戦隊・変身ヒーロー作品では味方よりも敵、いわゆる怪人が好きだったり、いわゆるダークヒーローに憧れたりしていた。

 

『化学戦隊ダイナマン』のダークナイトは本当に好きだった。

 

それ故か、天使よりも悪魔の収集に喜びを感じていた(もちろん、一番嬉しいのはヘッド)。

 

それぐらい悪魔のことが好きだ。好きなのだが、

 

 

 

 

相変わらず片想いが止まらない。ヘッドだけでなく、悪魔にも片想い。

 

ああ、いつか両想いという経験をしてみたいものだ。

 

ちなみに、ヘッドへの片想いを拗らせた結果、

 

 

 

 

こんなヘッドを彷彿とさせるビックリマン風のシールを作ってみた。イラストは長年苦楽を共にしている、漫画家の三上慎吾氏に描いてもらった。

 

一応、常に持ち歩いている予定なので、もし欲しい人がいたら「シールをよこせや、ゴラァ(巻き舌)」と恐喝してくれれば、泣きながら譲渡するぞ。

 

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