決戦は誕生日

10月3日は『魔法少女まどか☆マギカ』のヒロインである、鹿目まどかの誕生日。ならば、『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』シリーズを打つべきだろう。

ということで、当日はホールへGO。

やったぜ、まどかをゲットだぜ!!

………。

はい、まどかはまどかでも、空いていたのは『ぱちんこ 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』だけでした。皆、考えることは一緒でした。

だが、悲観することはない。私はパチンコにあまり詳しくないけれど、それでも判るプラス調整。ボーダー超えは間違いないだろう、あとはどれだけ初当りを多く、どれだけ連チャンできるかの勝負だ。

スロットばかり注目してパチンコをスルーするなんて、他のお客の目は節穴だ。そう優越感に浸りながら、私はハンドルを握った。

千円：12回転

はい、節穴は私の目でした。

パッと見はイイ感じなのに、どうして全然回らないのだ。きっと、これはいわゆる下振れだ、とストロークを調整しながら打ち続けるも、千円あたり16回転ぐらいまでしか回らなかった。

やっぱり、私の目は節穴でした。

折角ホールまで来て、すぐに帰るのは嫌なのでそのままプレイを続行。たしかに調整は特別良くないが私なら何とかなる、そんな根拠のない自信を持って打ち続けると、

赤ソウルジェム保留＋集結カットイン＋ストーリーリーチ・ほむら…などなど。

やってきました、当たってもおかしくない流れ。

だが、当たるとは誰も言っていない。

気付けば、1万円投資。気付けば、2万円投資。千円あたりの回転数を再度計算してみると、14回で落ち着いてきた。

って、落ちてるじゃん、めっちゃ落ちてるじゃん。

なんで、私はこの台を打ち続けているのだ。そんな世界の真理に気付き始めたとき、

VSくるみ割りの魔女リーチに発展して大チャンス。

これといったチャンスパターンは絡まなかったものの、ようやく念願の初当りをゲットしてRUSHにも突入。

自慢ではないが、私はパチまどかのRUSHはかなり得意だ。履歴書の特技に書けるぐらいの連チャン製造機だ。そんな私がまどかの誕生日という特別な日にRUSHに突入させれば、

簡単にRUSHが終了。そして、出玉は全ノマレして途方に暮れた。

流石に粘る理由はもはや何もないので(最初からないけど)、まどか2のシマでドル箱が積まれている状況を羨ましく眺めたあと、帰路に着く

…予定でいたが、ふらっと寄ったホールで良さげなジャグラーがあったので打ったら、イイ感じにボーナスを引けてまどかの負債分を全て回収できた。

うむ、血と涙で濡れた誕生日だけは回避できた。

白い生き物にボコボコにされたが、

白い生き物に助けられた、そんな1日だった。帰宅後、ボートレースをしなかったらプラスで終えることができた1日だった。

今ではよく見かける“キャラクターの誕生日狙い”という立ち回り。昔、何かの実戦で私が誕生日狙いをしたら、「ふざけすぎ」、「もっと真面目に打て」的な意見をもらったのだが時代は変わるものだ。

このように、今の“正しさ”が未来永劫変わらない、不変的で絶対的な“正しさ”とは限らない。その逆も然り。そんな変化する“正しさ”に対応できる人間が、きっと真の意味での“勝ち組”になるのだろう。

なお、私はどんな時代にも対応して、常に“負け組”だ。これ、ちょっと自慢かな。