ミステリーハンター

悪霊、物の怪、怪奇現象…などなど、この世にはそういった科学では説明できない摩訶不思議な現象を、他人よりも敏感に察知できる“霊感の強い人”というのが存在している。

そういった人たちは、“見えちゃいけないもの”が見えたりして日常生活に支障をきたしているらしい。例えば、ちらちら見えるから物事に集中できない、道路上に見えることがあるから車の運転が苦手、などなど。

へー、そうなんだ。まぁ自分には無縁だな……と、思っていたのだが、それは過去の話。ついに私にも見えてしまった。見えちゃいけないものが見えてしまった。

これは先日の話。買い物をした帰り、何となくホールに寄ったら見えてしまった。そこにいるハズのないもの、いてはいけない存在が見えてしまった。

ヒヤリとした。一瞬、幻かと思ったが、間違いなくそこに実在した。だが、直後、再び驚くことになった。そこにいるハズのないもの、いてはいけない存在…その隣には

もっとそこにいるハズのないもの、もっといてはいけない存在が見えてしまったからだ。

私は時空の狭間に落ちて異世界に転移してしまったのだろうか。それとも、ふとした拍子に過去へタイムリープしてしまったのだろうか。

恐怖のあまり私は足が竦んだが、気を失いそうになったが、動け動け動け…とシンジ君のように何度も気持ちを奮い立たせて、無事、ホールから脱出することができた。

本当に恐ろしい光景だった。いるハズのない両者が見えたこともそうだが、シマの半分以上が「012」だったことに驚きを隠せなかった。ホールに入ったのは昼過ぎ、それなのに「012」だらけ。

何故、そこに“いた”のか、どうしてそこに“いた”のか。謎は深まるばかりだ。

ちなみに、その後、私は違うホールに入ってパチンコの北斗無双を打ったら、再び怪奇現象に遭遇した。

打ち始め1回転目で次回予告に金保留、その他チャンス演出のオンパレード。いわゆる、ガチの“オスイチ”到来だ。

ミドル以上でオスイチが来るのは何年ぶりだろうか、5年ぶり、いや、10年ぶりぐらいかもしれない…そう感慨深い気持ちで演出を見ていた。すると、

前言撤回。オスイチは到来しなかった。

その後も、ちょいちょい心が折れそうになるハズれ方をするも、やけに回ったので続行。

だが、回るけれど当たらない。

当たってもSTに入らない。

STに入って連チャンしても4Rに偏る。

とまぁ、こんな怪奇現象が続いたので泣きながら撤退することになった。

ホント、怪奇現象は恐ろしい。

なお、週末にはジャパンカップで3連単に的中したが、お金が減ったという怪奇現象にも遭遇した。

うむ、急に人生がミステリーじみてきたな。