映画モンハンの話【若干ネタバレあり】
記事一覧へ公開日: 2021/04/12
『パチスロ モンスターハンター』(ロデオ)
とパチスロで何作も登場しているモンスターハンター、通称モンハン。
これらの原作ゲームであるモンハンは1作目が2004年にプレイステーション2で発売され、以降は様々なゲーム機でシリーズを重ねて、先月は『モンスターハンターライズ』がニンテンドースイッチで登場した。
私は初代の頃からモンハンを嗜んでおり、全作ではないけれど大体はプレイしてきた。もちろん、モンハンライズも現在進行形でプレイしている。
そんなモンハンっ子である私が、ハリウッド実写映画化された『モンスターハンター』に興味を示さないハズはなかった。上映されてすぐに劇場まで足を運んだ。
……。
申し訳ない、嘘をついた。ハリウッド実写映画化という言葉には苦い思いでしかないので、全く興味がなかった。正直、見るつもりはひとかけらもなかった。
だが、「見に行こうよwww」と友人に誘われたので付き添うことにした。
ネット上での評判はあまり良くないというのは知っているが、何が理由でそんな評価となっているのかは判らない。ということで、折角なので何も情報を得ないまま映画を見ることにした。
わざわざ検索しなくてもSNSを眺めているだけで情報が目に入ってくる現代社会なので、映画モンハンの話から極力避けながら当日まで過ごした。
そして、ようやく迎えた鑑賞日。
どうせ見るなら大迫力で。ということで3D上映(字幕)を選択。これでよりリアルなモンスターと出会えるだろう。ただ、ワクワクと期待するよりもドキドキと不安になることのほうが多かった。思い出すのは実写映画化された『ドラゴンボール』。あれは酷かった。
胸を高鳴らせて映画館に入ると、館内は想像していた以上にガラガラ。コロナの影響だけとは思えないぐらいガラガラ。上映が開始されてからまだそんなに日数が経っていないのに空席が目立っていた。もう嫌な予感しかしなかった。見るのに覚悟がいる作品というのがひしひしと伝わった。
さあ、上映時間だ。
いったいどんなふうに実写化されたのか。いちおう、ストーリーの予想は
主人公は駆け出しの新米ハンター。簡単なクエストをこなして生活していたが、ある日、大型モンスター火竜“リオレウス”と遭遇してしまう。敵うはずがない。主人公は逃げた。兎にも角にも全力で逃げた。
だが、追いつかれてしまう。もうダメか…そう諦めていたとき、リオレウスの片目に矢が刺さった。矢を放ったのはベテランハンター。ベテランハンターはリオレウスに矢を放ち続け、討伐こそはできなかったが追い払うことはできた。主人公は助かったのだ。
助けてもらった主人公はベテランハンターに弟子入りして、ハンター修行に明け暮れた。そして、数年後。立派に成長した主人公に凶報が届いた。命の恩人であり、師匠でもあるベテランハンターがモンスターに殺された、と。
そして、そのモンスターは隻眼のリオレウス。そう、あのときのリオレウスだ。主人公は大剣を握りしめ、師の仇を討つべく狩猟場に向かった。
こんな王道中の王道だ。捻りも何もないが、こんなストーリーなら純粋に楽しめると思う。
だが、目の前に映し出されたモンハンは私の想像の遥か斜め上の作品だった。ストーリーの詳細は避けるが、もし私が映画『モンスターハンター』にタイトルをつけるのなら
『現代の武器を装備した米兵がモンハンの世界に転移しましたが、何か』
にしただろう。どうして、こうなった。
いや、開始5分までは圧倒的なグラフィックと大迫力のモンスターで鳥肌がたったが、開始10分で「いったい、私は何を見ているのだ」となった。
もちろん、モンスターをハンティングするモンハン要素は入っているのだが“若干”で、モンスターに襲われるパニック映画要素、人VS人のアクション映画要素、モンスターが縦横無尽に暴れる大怪獣映画要素が満載だった。
映画を見た別の友人曰く「監督はモンハンではなく、ゴジラが撮りたかったんじゃないかな」。
はっきり言って、モンハン映画として考えると点数は1~2点(5点満点)ぐらいだ。モンハン映画を期待して見るとガッカリ感が半端ない。
ただ、私は楽しめた。
最初は戸惑い茫然となったが、豪華なB級怪獣アクション映画として割り切って見ると評価はぐっと上がって4点ぐらいか。上映時間は104分なのだが、私は
「なんでそうなるんだよwww」
「ひどいwww」
「いやいや、そうじゃないだろwww」
と30分ぐらい笑っていた。館内なので声に出さないようずっと笑っていた。
個人的には今一番おススメの映画と言っても過言ではない。可能であれば3D、4D上映がいい。大迫力のCGと内容のギャップに酔いしれることができるだろう。
ちなみに機会があったら吹き替え版も見に行く予定だ。
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