CR牙狼XX
サンセイR&D
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2021/06/07
1種2種混合機とは、大当りとなるルートが2通りある機種のことです。
まず1つ目は、デジタル画面の図柄揃いなど、パチンコ機内部の規定確率に当選すれば大当りとなるルート。いわゆる図柄揃い大当り・特図(=特別図柄)大当りと呼ばれています。
2つ目は、Vゾーンと呼ばれる箇所に玉が入って大当りが発生するルート。こちらは、V入賞大当り・羽根物大当りと呼ばれています。
この場合のV入賞大当りは、Vゾーンが内包されている箇所(役物・Vアタッカー)にハズレとなる箇所がなく、玉が入りさえすれば大当りとなる機種が主流です。また、役物やVアタッカーは基本的に「小当り」で開放するため、役物・Vアタッカー開放確率=小当り確率が、実質的にV入賞大当り確率と同じになります。
このように、1種2種混合機はデジパチと羽根物の仕組みが複合し、2つのルートで同時に大当り抽選が行われます。
ただし、通常時にV入賞大当りがほぼ発生せず(小当り確率が著しく低いなど)、大当り後の時短中にV入賞大当りがメインとなる機種もあり、最近ではむしろこちらがメジャーです。
では、1種2種混合機の「1種2種」とは何を指すのでしょうか? この区分けがどういう意味を持っているのかについて、解説していきましょう。
2004年の規則改訂以前、パチンコはそのタイプごとに種別で区分けされていました(始まりは1985年から)。まずはその種別ごとに解説していきましょう。
1種(第一種)とはデジパチを指します。前述しましたが、パチンコ機内部の規定確率に当選すれば大当りで、液晶上で図柄が揃った後にアタッカーが開放します。
ちなみに、2004年の規則改訂以前は、アタッカー内に設けられたVゾーンを玉が通過しなければラウンドは継続されませんでした。
そのためVゾーン非通過時はパンク=そのラウンドで大当り終了となり、アタッカー構造が良くない一部機種では悲劇が多発する事態に陥っていたのです。
規則改訂により、現在のデジパチはラウンド継続にVゾーン通過の必要性はありません。
2種(第二種)とは羽根物を指します。チャッカー入賞により玉を役物へと導く羽根が開放、さらに役物内のVゾーンに玉が入賞すれば大当りとなります。
2004年の規則改訂以前は、デジパチ同様ラウンド継続にはVゾーン通過が必須で、この点も羽根物の重要なゲーム性でした。
こちらも、現在はデジパチ同様ラウンド継続にVゾーン通過の必要性はありません。しかしラウンド継続のスリルをゲーム性に取り入れるため、『CRAファインプレーSP』など、一部機種ではラウンド中にVゾーン通過が必須となる機種もあります。
3種(第三種)とは権利物を指します。このタイプで最も特筆すべき点は「アタッカーを開放させるための始動口が存在する」ということ。また、その始動口を有効にするためにはVゾーン入賞が必須となります。
つまり、パチンコ機内部の大当り抽選に当選→Vゾーンに玉が入賞→さらに始動口に入賞、という手順を踏まなければアタッカーが開放しない=出玉が得られないのです。
そのため、最初(パチンコ機内部)の大当り当選は、V入賞を経てからアタッカーを開放させる権利を得たに過ぎず、大当り自体の決め手はあくまでも「始動口入賞」。その条件性が「権利物」の名前の由来です。
なお、2004年の規則改訂以降、このゲーム性のタイプは消えてしまっています。
4種(第四種)とは一般電役を指します。複数の役物=電チューorアタッカーを搭載し、大当り後はその開放&連動で出玉を得るシステムで、一般的にデジパチよりも一度の大当りにおける出玉量が多いのが特徴です。
このタイプでは電チュー・アタッカーが最大4個まで搭載可能(デジパチは1個のみ)。その内1個がデジタル抽選突破やVゾーン入賞によって作動開始し、さらに次に開放する電チュー・アタッカーの抽選を行い、次々と開放が連動する仕組みでした。
2004年の規則改訂以降、このタイプもリリースされる頻度は低くなっています。
続いて、ここまで何度も挙げている「2004年の規則改訂」で何があったのか解説していきましょう。この改訂で先ほど説明した種別が廃止され、パチンコ機はタイプごとに区分けされることがなくなりました。
つまり、異なる種別を組み合わせたゲーム性のパチンコ機を作ることが可能となり、実際に登場したのが1種2種混合機なのです。
その元祖はサミーの『CRチョロQターボ』(基本はデジパチで羽根物のゲーム性を取り入れ高い連チャン率を誇った機種)や、『CRチビ太のここで一発J10』(羽根物のゲーム性ながらデジパチ大当りや時短機能を搭載した機種)とも言われています。両者ともに2005年11月に設置開始となりました。
その後、強烈な連チャン性&出玉消化スピードで大ヒットとなったサンセイR&Dの『CR牙狼XX』(2008年)の躍進により、1種2種混合機の存在はメジャーなものとなりました。
そして、様々な規制の締め付けと緩和によりスペックは変遷を遂げ、現在のパチンコ界においては隆盛を極めていると言ってもいいでしょう。
前述した通り、1種2種混合機は小当り確率を大当り確率と同等にできるのも大きな特徴です。そのため、電サポ中の実質的な大当り確率を一般的なデジパチの確変中大当り確率などよりも高くでき、連チャン時はスピーディーに大当りを獲得できるのが大きなメリットになります。
とは言え、1種2種混合機にも「確変機能を搭載できない」「Vアタッカー開放時に確実に玉を入賞させないと大当りが消滅する」といったデメリットもあります。
実質的な大当り確率を高く設定できるため、確変機能を搭載できない点はあまり影響がないと言えますが、Vアタッカー非入賞で大当りが消滅するのは大きなマイナスのため、実戦中の玉切れなどには注意したいところです。
さて、ここからは編集部が読者の皆さんに是非打ってもらいたい1種2種混合機を挙げていきましょう。
2020年の大ヒット機種。右打ちRUSHの継続率約93%に加えて、次回大当り獲得時までの平均時間が約11秒(残保留消化時含む)と、「超韋駄天」の名に恥じぬハイスピードっぷりを誇る。1日の大当り回数が200回超えの目撃談も…!?
連チャン率約86%の「超乱舞RUSH」と連チャン濃厚の「∞RUSH」を搭載し、大量出玉獲得へ無限の可能性を秘めたマシン。2つのRUSHのトータル継続率は約90%を誇るほか、初当りの50%で突入する「乱舞RUSH」もトータル継続率は約74%と高い。
近年のライトミドルスペック×1種2種混合機のブームを牽引したマシンの最新作。連チャンモードのシンフォギアチャンスは前作になかった時短99回転を搭載し、この場合はほぼ大当り獲得濃厚となる。シンフォギアチャンス中は選べる演出モードが6種類あるのも魅力!
天国モード突入で期待出玉約6600個を誇るうえ、7図柄で当たる限り大当り4回以上が濃厚となるシリーズいち過激なスペックが特徴。通常時はデジタル回転までに役物で玉の動きが楽しめる点や、多彩な7セグ&ランプアクションも魅力的。
画面上で数字が揃い大当りとなる「デジパチ」と、羽根開放後のV入賞で大当りとなる「羽根物」の仕組みが合わさった1種2種混合機。
一般的なデジパチに比べて連チャン消化スピードが速いほか、様々なスペックの機種が存在し、幅広いゲーム性を楽しめるのがこのタイプの魅力です。
まだ1種2種混合機を打ったことのないアナタ、そしてあまりよく理解していなかったアナタ。今やパチンコの主流とも言えるこのスペックで、その出玉ポテンシャルを最大限に引き出して大連チャンを達成しようではありませんか!
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