吉宗3
サボハニ
パチンコ・パチスロ特集
更新日: 2022/01/26
カチ盛りとは、ドル箱にメダルがパンパンに詰まっている状態を指します。
カチ盛り=パチスロの木の葉積みと捉えられがちですが、あくまでも“カチカチに盛っている状態”がカチ盛りですので、完全にイコールではありません。
カチ盛りは大きく分けると以下の3種類が存在します。
時間的なロスを防ぎつつそれなりに詰め込める「縦積み」(メダルを縦にして詰め込んだもの)。時間はかかりますが縦積みよりさらに多くの枚数を詰め込み、ドル箱からはみ出して山のように盛り込む「木の葉積み」。そして、労力は大きいものの枚数がかなり多く入るうえに綺麗に並べられる「俵積み」です。
ただ、一般的にカチ盛りという言葉を使うとき、そのほとんどが木の葉積みを指すことが多く、そのためカチ盛り=木の葉積みと捉えても問題ないでしょう。
ちなみに、カチ盛りの反対語は「サラ盛り」や「平(ひら)積み」「平(ひら)盛り」で、ドル箱の底に対して並行に積んだ盛り方のことを言います。
「なぜカチ盛りをするのか?」という点については、カチ盛りのメリットとデメリットから見ていくとわかりやすいでしょう。ただ、実戦時の状況やプレイヤー自身の考え方によってはメリット・デメリットが入れ替わったりすることもあるので、ここでは一般的なものを挙げていきます。
一言で言ってしまうと「こんなに出たよ、見て見てー!」です。大量に盛られた出玉のインパクトは抜群ですし、やった感をアピールするのにカチ盛りはうってつけです。
自身の詰め方で実際に交換した枚数を確認して感覚を掴んでおけば、「ドル箱にこれくらい詰めたから〇枚ぐらい入っている」という感じで現状の所持枚数を把握しやすくなります。
出玉がわかればおのずと現在の自分の収支もわかり、勝負続行かヤメるかの判断にも役立ちます。
サラ盛りで700枚くらいしか入らないドル箱でも、ちょっと詰め込めば簡単にそれ以上の枚数が入ります。ドル箱を持って台移動する場合は箱の数が少ない方が便利ですし、複数のドル箱が必要な場合も、カチ盛りすれば新しいドル箱を取りに行く手間が少なく済みます。
例えばカチ盛りが2箱以上になってしまい、店員さんが手で運ぶとなった場合に重ねて持っていくのが難しくなってしまいます。
また、山のようにあまりにもカチ盛りすぎると、メダルをジェットカウンターに流すのが実は大変だったりします。少しずつ崩しながらでないと一気にメダルが流れ込んでしまい詰まりの原因となってしまいます。
ですので、持ち運びやジェットカウンターに流すことを考慮するとカチ盛りでも重ねられるくらいがベスト。もしくはサラ盛りにしておくというのもありだと思われます。
カチ盛りをするくらいメダルが出るというのは高設定をツモった可能性があるということ。もちろん、理論的に高設定は回せば回すほど期待枚数が増えていくのですが、カチ盛りという作業をしていると若干回せなくなってしまいます。
そう、時間効率の問題が出てくるのがカチ盛りのデメリットなのです。
コインを箱に詰める作業をしているとどうしてもメダルをちょこちょこ落としてしまいがちになります。このカチ盛りをしている時も必ずと言っていいほどメダルを落としてしまい、さらにはどこにいったのかわからなくなることもあるでしょう。
探す時間も少しとられますし、どこにいったかわからないとなれば枚数的に損をするということに繋がってしまいます。これもデメリットの1つです。
見た目のインパクト抜群、周りへのアピールもばっちりな「木の葉積み」。日常的にするかどうかは別にして、1回くらいは経験しておくのもいいかもしれません。というわけで、ここでは木の葉積みのやり方&コツを紹介しましょう。
まず、筐体の下皿に“9割くらい”メダルが貯まるのを待ちましょう。
ここでの注意点は、「下皿のメダルがあまりにギチギチ(10割)だとメダルを取り出しにくくなるうえに、ドル箱に移す際に下皿からメダルが床にこぼれ落ちてしまう」ということ。
もちろん下皿が小さい筐体だと木の葉積みの土台を作るのに十分なメダルを確保できませんが、そこは上手い具合に折り合いをつけましょう。
ちなみにジャグラーシリーズの下皿は大きいので、作業しにくいのを承知でまず下皿をカッチカッチに貯めて「下皿1回分で木の葉積みドル箱を1つ作成する」というのもありと言えばありです。
また、AT完走が確定するなど「この後大量のメダルを獲得できることがわかっている」シチュエーションは、木の葉積み作りに適した状況と言えます。先の展開が読めない状況や、1回の契機で大量出玉が得られないボーナスタイプなどでは、木の葉積みの途中で足踏みすることになるかもしれません。
下皿に9割メダルが貯まり、AT残りゲーム数もたんまりあってこの後まだまだ増えていくとなったら、いよいよ空のドル箱に手をかけましょう。
まずは土台作りから。筐体の下皿上辺に、空のドル箱の端をひっかける感じ&ドル箱の手前をやや下げたポジショニングにしてメダルをドル箱に移していきます。この際、メダルはドル箱に対して「縦」に入れるのがポイント。そしてだいたいドル箱の8割くらいまでこの作業を続けます。
ドル箱へ7~8割入れ終わったら、縦積みをキープしつつドル箱を膝や太ももの上に乗せます。縦積みをキープするため、場合によっては椅子に座りながらもつま先立ちで太ももに角度をつけるといいでしょう(ふくらはぎがツラいかもしれませんが…)。
そしていよいよここからが本格的な作業です。なんとなく縦積みしたメダルを徹底的に縦に積み直していきます。すると7~8割入れたはずのメダルが、5割くらいになるはずです。そしてさらにこの隙間を縦積みのメダルで埋めていきます。
ここまでの手順をきっちり遂行できていれば、ドル箱の高さ8分目くらいまで縦に積まれたメダルで埋まっているはずです。
その後は簡単で、縦に収まっている隙間に新たなメダルを挟み込んで(ネジ込んで)いき、さらににできた隙間にまた積み込んでいけば、立派な木の葉積みができあがります。
ポイントはとにかく土台作りで、ここでの縦積み処理によって木の葉の大きさが変わってくると言っても過言ではありません。
上手い人が作る木の葉積みは、もはや木の葉というよりカリフラワーのように見えますので、最終的な目標にするのもいいでしょう。
「俵積み」とは、ドル箱の奥行きに合わせてメダルをきっちり列にして並べ、その列を何本も作って埋めていく方法。
木の葉積みよりも時間がかかりますが、きちんと並べることでより枚数が把握しやすいのが特徴です。
やり方自体は単純で、銀行やコンビニなどで見られる“硬貨がまとめてセロファンで巻かれた棒金”のように、メダルをドル箱の奥行きに応じてまとめて並べ列を作っていくだけ。ドル箱の容量次第ですが、800枚入るドル箱で1段6~7列×3段くらいは積み込むことができます。
必要なのはただひたすらに根気。また、木の葉積みよりも時間がかかるので、作成後にハマってしまった結果、ドル箱を切り崩すのに心理的抵抗があります。
前述した通り、カチ盛りするには「この先大量メダルを獲得するのがわかっている状況」が向いています。というわけで、そんなカチ盛り向けの展開を作り出しやすい(!?)マシンをピックアップしていきましょう。
AT1Gあたりの平均純増が約8.7枚と多く、同一有利区間内での2400枚完走が十分に狙える台。ATは上乗せ特化ゾーンの「天武の極」からスタートし、ここで獲得した武威ストックの数だけATが継続。天武の極で大量ストックできれば、その時点でカチ盛り可能な展開となる。
設定に応じてAT初当り出現率と期待出玉が激変する台。特に低設定は初当りまで遠くなりがちなものの、その分ATでの期待出玉は高設定よりもかなり高い。もちろん低設定での長時間遊技は不利と言わざるを得ないが、瞬発力でカチ盛り展開を生み出しやすい。
連続性のあるAT機ではないが、獲得期待枚数711枚のBIGに加え1G連も搭載されていて、カチ盛りに適した状況を作り出すチャンスの多いマシンと言える。ボーナス中や特化ゾーン中など、あらゆる場面で711枚上乗せが発生する可能性があり、ヒキ次第では数ゲームのレバーONでカチ盛り濃厚な展開を迎えられる。
ATの初期ゲーム数(40~300G)を決定する「毒島ゴールデン濡れるーれっとッ!」で、大量のゲーム数を得られれば初手からカチ盛りのチャンス。1Gあたりの平均純増枚数が約8.7枚なので、200Gを超えるようならそれだけで木の葉積みが可能な状況となる。また、完走期待値が極めて高い上乗せ特化ゾーン「毒島乱数」に突入した場合もカチ盛りの好機だ。
ドル箱にメダルがパンパンに詰まっている状態の「カチ盛り」。
なんだかんだ言っても、やはりカチ盛りをしている人たちの心境は“自己満足”が大きな割合を占めていることでしょう。そしてその単なる自己満足が羨望の眼差しで見られるわけですから、その気持ち良さはやった本人にしかわかりません。
大量出玉を獲得し、他人が目を見張るほどの美しいカチ盛りを頭上に掲げて悠然とプレイする。今後のパチスロ実戦の際に、そんな目標を持ってみるのはいかがでしょうか?
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