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2026-06-16
パチンコ・パチスロ業界ニュース
2025/10/21
パチンコホール店内における環境改善分野で、有限会社アメニックス・森本充彦社長の右に出る者はいないかもしれない。屋内禁煙化やコロナ禍の逆境を乗り越え、創業30周年を迎えた軌跡を追った。

1967年2月生まれ。コンピューター系の専門学校を卒業後、システム会社に入社。1993年に吸殻回収装置メーカーから声が掛かり転職、東京営業所を立ち上げる。そして、1995年に独立しアメニックスを設立、今年創業30周年を迎えた。座右の銘は少林寺拳法創始者の言葉「力愛不二(りきあいふじ)」。趣味は旧車いじりで、愛車の「ハコスカGT-R」でクラシックカー走行会にも参戦。
兵庫県高砂市で育った森本少年。バレーボールと少林寺拳法の二刀流で学生時代を過ごした。
「当時、日本中の若者を虜にしたブルース・リーに憧れ、少林寺学校に通いました。少年誌の裏表紙の通販で、黄色いトラックスーツとヌンチャクを買って、なりきりましたね」。
しかし、部活動の休みは元日の1日だけ。修学旅行先でも練習させられるなど、部活漬けの毎日で両立が難しくなり、最終的にバレーを選んだ。推薦で大学進学の話もあったが辞退し、コンピューター専門学校へ進んだ。卒業後は大手システム会社にエンジニアとして就職するが、すぐに営業職へ回された。商材は当時としては他に類をみない監視カメラ用静止画伝送装置だった。
「得意先も何もない状況なので、とにかく一歩を踏み出すしかない。監視カメラの多いパチンコホールに飛び込み営業を重ねました」。
門前払いを繰り返されながらも、持ち前の根性で粘り強く挑み、1週間後に初契約を獲得。やがてチェーン店全店への導入を実現し、1年でトップセールスを達成した。しかし、営業成果は給与に反映されず生活は困窮。社員寮費を差し引くと、手取りは10万円を切っていた。
「おっとっとで2日間を凌いだり、チョコパイを勝手に食べられ大喧嘩したり。この時から、“いずれ独立を”という意識が芽生えました」。

愛してやまない「ハコスカGT-R」をいじっている時間が至福の時。車の構造が製品構造にヒントを与えることもしばしばだという。
その後、パチンコ業界専門部署を任され、休みなく働く毎日。そんなある日、吸殻回収装置メーカーから声がかかり、26歳で東京営業所の所長として転職。営業から工事、メンテナンスまで一手に担い実績を積むが、ここでも待遇は変わらなかった。
そして28歳の時、遂に独立を決意。前職時代に取り扱い実績のあった監視カメラ、そして吸殻回収装置の仕入れ・販売を行う商社として、アメニックスを設立する。やがて主力を吸殻回収装置にシフトし、毎年100店舗超に導入するなど、成長著しいパチンコ業界の追い風を受け、順調に拡大。加えて、洗浄剤や消臭剤など運用を支えるケミカル製品も展開。現在も続く国内有名専門メーカーとの業務提携によりラインアップを拡充し、ホール内の環境全般を長期にわたり支える存在へ成長を続けた。
順調な歩みを見せてきたが、突如大きな壁が立ちはだかる。改正健康増進法の施行だった。
「吸殻回収装置の需要は激減し、業績悪化とともに社員も辞めていきました。本業が絶滅危機に瀕したのは本当に辛かった」と振り返る。
さらなる追い打ちをかけたのが2020年のコロナ禍。これまでパチンコ業界一筋でやってきた事業に限界を感じ、除菌コーティング施工や喫煙ブースの取り扱いを始め、他業界に販路を広げて何とか凌いだ。
現在の主力は駐車場向け防水施工『トメナイト』だが、徐々に加熱式フロアにおける吸殻回収装置のリプレース案件も増加。再びアメニックスの存在感は高まりつつある。

現在は加熱式タバコの回収装置としてリプレースする案件が急増中。新たにスマート遊技機専用島で「1本の回収ライン」を実現した装置(写真)も徐々に導入ホールが増えている。
そして2025年、創業30周年を迎える。
「縮小が続くパチンコ業界ですが、ここまで育ててもらった恩返しのつもりで、これからも誠心誠意、サービス精神を欠かさず一から十まで対応させていただきます。新たな節電システムも開発中ですので、ご期待いただければと思います」。
支え、支えられて紡いできた30年。この間に経験した成功、挫折、感謝を胸に、31年目の歩みを進める。
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