【パチンコ新台】『ひきこまり吸血姫の悶々』が初パチンコ化、平均約4,300個のBONUS搭載
藤商事はこのほどパチンコ新台『eひきこまり吸血姫の悶々』を発表した。ホール導入は5月11日を予定している。 初パチンコ化となる「ひきこまり吸血姫の悶々」は、小林湖底氏原作のライトノベル作品がモチーフで、2023年にはアニメ化もされたコンテンツ。吸血鬼でありながら、引きこもりで血も飲めず、戦闘能力も
2026-03-27
パチンコ・パチスロ業界ニュース
2026/01/05
訪日外国人が4,000万人規模へと拡大するなか、パチンコ業界にも新たな可能性が広がり始めている。この冬のビッグタイトル『e 新世紀エヴァンゲリオン 〜はじまりの記憶〜』は業界初となる本格的な英語字幕機能を標準搭載するなど、遊技機自体によるインバウンド対応が進んできた。店舗サイドでも、とりわけ早くから訪日外国人対応に取り組んできたのがマルハン東日本カンパニーの《マルハン新宿東宝ビル店》だ。業界インバウンドの未来を見通してみた。
訪日外国人観光客数は、コロナ禍前の水準を超え、過去最高を更新し続けている。日本政府観光局の発表によれば、2025年1月から11月までの訪日客数は3,906万5,600人に達し、前年通年の最多記録であった3,687万人を、わずか11か月で上回った。消費額も過去最高水準を更新し、訪問エリアは都市部から地方へと広がりつつある。全国各地でインバウンド需要を取り込む環境が整い始めている点は、あらゆる業種にとって見逃せない潮流である。
日本独自の娯楽文化として存在感を持つパチンコは、以前から人気アニメとのコラボレーションが盛んだ。しかし、インバウンド対応という観点では、他業種に比べ立ち遅れているのが現状となっている。外国語POPや簡易マニュアルを導入する店舗は増えてきたものの、体系的な対応には至っていない。その背景には、遊技方法の複雑さや言語の壁という構造的な課題がある。
インバウンド対応の一つの起爆剤として期待されているのが、海外でも高い知名度を持つコンテンツを採用した新台『e 新世紀エヴァンゲリオン 〜はじまりの記憶〜』だ。同機には、遊技方法を動画で解説する「HOW TO PACHINKO VIDEO」や、演出を英語字幕で楽しめる演出を楽しめる「ENGLISH SUBTITLE(英語字幕)」機能が搭載されている。さらに供給サイドとして、英語圏の人に向けた新台のプロモーションも幅広く繰り出すなど、これまでにない力の入れようを見せている。

遊技説明だけでなく、細かい演出にも英語字幕が表示される。
年末には、全国19ヵ所の屋外ビジョンでPR映像を展開し、訪日観光客向けのビジョンでは英語版の映像を放映(12月22日〜)。加えて、インバウンド向けの映像を2種類制作したほか、スマホの言語を英語に設定しているユーザーに向けたX広告の配信(12月15日〜)といったインバウンド向けの施策を矢継ぎ早に打ち出している。ホールにも、デジタル納品ツールとして、台間POPやHow to 動画、ポスターなどインバウンド向けの素材を整えた。

インバウンド向け映像のキャプチャー。2パターンが用意されており、展開先はフィールズ公式Youtube・Xとなっている。

英語表記に対応した『e 新世紀エヴァンゲリオン 〜はじまりの記憶〜』の台間POP。

こちらは英語用の機種サイト。https://www.eva-project.jp/hajimarinokioku/en/

英語対応の設置店検索サイトも用意されている。https://www.eva-project.jp/hajimarinokioku/en/map/
一方、ホール側として、実践的なインバウンド対応を進めているのが《マルハン新宿東宝ビル店》。同店は、2015年のオープン当初からインバウンド対応の先進店舗として知られてきたが、これまでも日常業務を通じて多言語対応力の底上げを続け、現在同店では、営業時間中の7~8割ほどで英語対応が可能だ。店内表示も全て、日本語・英語・中国語の3言語に対応。“外国人でも入りやすい店”であることを明確に打ち出している。

あらゆる店内表示で3ヵ国対応がなされている《マルハン新宿東宝ビル店》。
同店の山本真範店長は、「パチンコは説明が難しい遊び。不安なく遊んでもらうには、最初は人の力が不可欠。入口部分にはかなりのリソースを割いています」と語る。急増する訪日客を“一見客”で終わらせず、体験価値として定着させられるかを重要視している。
ただその一方で山本店長は、「インバウンド対応というと、どうしても遊技に関する事が中心になりがちですが、そもそも座るところからの案内が必要です。ここは空いている台なのか、勝手に遊んでいいのか、お金はどうするのか、全てがわからない状態だからです。そのため、来店時に声をかけないと基本的には(遊技に)繋がりません」と強調する。実際、同店では積極的に声をかけることで、遊技経験のなかった外国人観光客からの売上実績が日々積み増しされており、「まだ微々たるものですが、やればやるほど上がることは確かです」という手応えを感じている。
いうまでもなく、インバウンド対応は、一時的な集客施策ではない。国内人口の減少が進む中、パチンコを「日本を代表するエンターテインメント」として再定義し、新たな顧客層を育てるための中長期戦略といえるだろう。山本店長は、「パチンコに行くなら新宿、そこにマルハンがある。そうした導線をつくりたい」と狙いを語る。多言語対応人材を育成し、地道な取り組みを積み重ねることで、将来の顧客基盤につなげたい考えだ。
今回の『e 新世紀エヴァンゲリオン 〜はじまりの記憶〜』を通じたハード面の進化と、店舗スタッフの丁寧な声かけ・案内といった“人の力”。両輪が揃ったとき、パチンコホールは外国人観光客にとって、「日本らしさを体験できるレジャー施設」へと進化していく可能性を秘めている。

同店では、SNSの使用言語に英語を設定している人や外国人向けウェブサイトなどにこのような販促を展開。新台導入をPRしている。

インバウンド戦略を解説する《マルハン新宿東宝ビル店》の山本真範店長。
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