企画提供もやんわり拒否で巨砲の顔が曇る…? やまキンが大好き究極のYESマン「かまた雑煮」
記事一覧へ公開日: 2018/10/04
雑誌系のライター以外、ほとんど知識がナッシングな巨砲選手。とはいえパチンコ動画業界はそこまで広くない。ネット系でも売れてるヒューマンは他のライターから焼きたてのパンのようにふんわりとしたウワサが耳に入ってくる。そのたびにオデは『そこそこ重度の痔になればいいのになぁ……』と念じるのであった。ああ、とびきり器が小さいぞ。
さて、今回お話しを伺うのはかまた雑煮……ステキな名前だけど初耳だよ、おっかさん。実際、ツイッターのフォロワー数を見る限り、そこまで売れてる感じでもない。まったく命拾いしたな、雑煮アヌスよ。しかしである。そんな知名度的にはパッとしないヒューマンでも毎日あちこちそちこちいいともな勢いで九州を移動しているのだ。ヤドゥに話を聞いて何となく来店1本のお値段も想像ついてる巨砲選手が素早く暗算したところ確実に稼いでやがる。DMM九州の営業力に感心すると同時にやっぱり痔になれとオデは念じたのであった。エイエイ!
まずは初めましてのアイサツからと思ったら、雑煮の口から「実は三重の大晦日でお会いしてるんです」。そう、このインタビューのきっかけになったDMMの若手が思いのほか稼いでいる事件(やまのキングの回参照)の現場に居合わせていたのだ。
確かにセンターで映り込む雑煮の姿が
「その時に名前は聞いたことあるって言ってもらったんですけど」
雑煮って名前は何となく覚えてるけど……とにかく某若手の「60万稼いでいる」発言に衝撃的だったからさ。で、どういう経緯でDMMに入ったの? 応募?
「いえ、最初はパチンコプレイガイドにいたんですけど」
あっ、生粋のDMMっ子ってわけじゃないんだ。たくさん媒体がある中、パチンコプレイガイドを選んだ理由は?
「当時、地上波で番組やっててそのファンだったので。(当時住んでいた)熊本は放送してなかったのでネットで見てたんですけど。ちょうどそこでタレント・ライター募集をしていたので。はい」
当時の撮影風景。心なしかやまキンが若々しく見える
雑煮のペンネームはその時についたの?
「1月にパチンコプレイガイドの面接があって、そのときにペンネームを考えてきてくれって言われて、最近食べたもので1番おいしいもの何かなって考えたら雑煮で。ポジティブな言葉だし、これでいいかなって」
かまたは名字?
「はい、かまたは名字です」
ここで担当Aから「面接感がスゴいですね」の一言。だってやまキンやヤドゥは自分からバンバンしゃべってくれるけど、雑煮はあれでしょ。ジャンルでいうと人見知りでしょ。
「めちゃくちゃ人見知りです」
――だよね。あと緊張もしてるよね。
「めちゃくちゃ緊張してます」
ガチガチに緊張した姿はまるで就活中の大学生
でしょうね。上官に呼びだされた新兵みたいな顔して部屋に入ってくるし、こっちの目はみないし、2リットルのペットボトルをもってきてるのに一切口つけないし。この手のタイプはこちらから切り込んでいかないと全然、話が進まないのだ。
それでいつDMMに入ったの?
「22か23の時にDMMに吸収されて……」
また合併かよ。DMMは一体どこまで大きくなるつもりなんだ。ちなみにその話を聞いた雑煮の感想は「ああ、そうなんだ」。22、3じゃ確かにそんな感想かもしれないけど、……雑煮ちゃん、自分をアピールする気ゼロである。これ記事になるんだよ。
で、DMMに入ってどうだった?
「プレイガイドの頃はアテンドの仕事が多かったんですけど、DMMに入ってからは来店の仕事が増えました」
スーツ姿が意外と様になっている
演者の人って最初はやっぱりアテンドをやるもんなの?
担当A「すべての演者さんがそうじゃないと思いますけどDMMでは、まずアテンドをやってもらって来店こういうもんだよと勉強してもらってますね」
「お店に顔を覚えてもらって」
なるほど。で、今もアテンドやってんの?
「僕はやってないです」
じゃあ、稼いでるんだ。月収はどのくらい。100とか行くこともあるの?
「ここ何カ月かは越えてますね。交通費込みですけど」
そう、交通費込みでギャラを言うのがDMMあるある。一般的なライターの感覚だと交通費はギャラじゃないんだけどなぁ。我らがガイドワークスだって交通費は別清算で振り込まれるぞ。DMM方式は確定申告の時、面倒なんだよ。
とはいえ交通費なんてせいぜい2、3割。雑煮は現在26歳とのことだが、同じ年の若手パチンコライターよりも随分、稼いでるし、巨砲も今年の調子じゃ多分、負けてる。
「すごい額がくるなって毎月思いますね」
でもさ、九州だけなんでしょ。若手がこんなに食えてるのは?
担当A「九州は仕事の数に対してタレントが少ないので」
「ありがたいと思ってます」
どこまでもマジメな雑煮。実際、担当Aの評価も高かったりする。
担当A「基本イエスマンで、どんな仕事も受けるんですよ。しかもキツイ仕事も手を抜かない」
来店での1万回転チャレンジの成功率もズバ抜けて高いそうである。
最近の1万回転チャレンジは胴着を着て挑むらしい
基本的にはそういう無茶な企画にチャレンジする係なの?
「どうなんですかね。言われたことをやるだけなんで」
まあ、若手はイヤでもなかなかノーと言えないもんね。実際、オデの経験上もノーって言ったら高確率で仕事こなくなるしね。そして直近の無茶系企画というとグアム実戦。
「移動込み7日間で100時間マックスタイプを打ちました。67時間ぶっ続けで打って、その後24時間打って」
オデも何度か三重のオールナイトに行ってるけど、途中で意識飛ぶよね。
「カメラさんは休憩を取るんですけど高いからカメラを持っていくんです。その間は僕がハンディで撮るんですけど、気づいたら赤保留が始まってたりしましたね」
意識飛びかけながらも打ち続ける雄姿
いい経験したね。ちなみに企画を自分で考えたりはしないの。
「しないですね」
即答だね。これからもパチスロサイボーグとして言われた仕事をやっていくんだ。売れたい?
「売れたいです」
今、26歳でしょ。例えば30歳になった時どうなりたいみたいなビジョンはあるの?
「う~ん」
東京進出とか、自分の番組持ちたいとかないの。
「番組持ちたいとかはあるんですけど、技術が全然ないのは自覚してるんで声を大にして言うのはおこがましいなと」
なんて謙虚なんだ。このままDMMにいれば生活は安心みたいな気持ちはどこかにある?
「ありますね。DMM自体がちゃんとしている会社なので」
じゃあ、自分のやりたいこととDMMのやりたいことがぶつかったらどうする?
「それはDMMに従いますね」
そこはケンカだろ。20代の巨砲選手なら100%ケンカしてる。 思うにDMMって環境が良すぎるんだと思う。きちんとアテンドから下積みさせて、仕事も十分に与える。確かに今の状況だと企画を考えるみたいな気分にはならないよなぁ。
最近の子はこんなんばっかりなの。
担当A「企画持ってくる若手はいないですね」
DMMなんて自由度のかなり高い媒体なのにもったいないなぁ。せっかくだし企画考える?
「でも、大体やられてるんで」
……神田川先生が『お料理もちょっとの工夫でこのうまさ』って言ってるように、そこをどうにか捻り出すのがライターの仕事だと思うんだけど、やはり意識は演者なんでしょう。
このままだと1万回転チャレンジがうまい人で終わっちゃうよ。なんかお説教してるヤな先輩みたいだな。とりあえず「そんなことないです」って言っといて。
「(マジメな顔で)そんなことないです。言われてみるとそのとおりだなぁ。もっとちゃんとしないとなぁって思います」
本当に素直な子だなぁ。じゃあ、もしこれから巨砲と考える企画が採用されて、DMMに「雑煮やって」って言われたらどうする?
「やります」
そこで巨砲さんはああ言ってたけど、自分がやるんだったらこっちの方がいいんじゃないかみたいなことは
「考えないですね。やりますって言うと思います」
本当にいい子すぎる。古株の雑誌ライターにまずいないタイプ。もし戦国時代なら突撃の命令を素直に聞いて足軽として2番目くらいに鉄砲玉の餌食になると思う。
でも、企画どうしようか。
「実は前にエロ系の企画を考えて出したんですけどダメだったんですよ」
あんまりそういうイメージもないもんな。
担当A「いや、結構エロキャラのイメージはあるんですよ」
「マッサージ(風俗)大好きですしね」
じゃあ、パチスロを女に見立ててレポートするか。クンニちはからスタートして。ボーナス引いたらこんなに蜜を出しましたよ。で、シメはもちろんさよおマラで。
担当A「実はパチスロを女性に見立てるのは、以前、加藤鷹さんでやってるんですよ」
マジか~。鷹さんがやってるんじゃ厳しいな。あっ、そういえば雑煮って文章おもしろいんでしょ。担当Aがブログを褒めてたよ。別に映像じゃなくてもいいんだから書く系の企画にしない?
担当A「これがそのブログです」
おっ、これは書き慣れてる人の文章だね。
「でも、ブログの文章はやまの(キング)さんに校正してもらってるので」
じゃあ、『雑煮です。春の雑煮です』の部分は?
「それはやまのさんです」
……そうかぁ。
その後もライターぽい部分はやまキン仕事であることが次々に判明。
担当A「だから結局、やまのさんがおもしろいのかなって」
でも、書き出しの「ラッキースケベのド定番と言えば」は?
「そこは僕です」
着眼点は良いのに惜しいなぁ。あっ、だったらやまキンに校正してもらうための金をスロで稼ぐとかね。
担当A「今日は何千枚の原稿なんで期待できますよねとか」
うん、何かイケそう。元の文章を見せて、ゴーストライターにお金を払うとこうなったって感じでさ。
担当A「いっぱい勝てばいいゴーストライター雇えるってシステムで」
仮に10万円出せたら、パチスロライター以外でも相当いい人に書いてもらえるよ。巨砲は大したことねぇなって思われたくないから7千円くらいで頼んで。
担当A「書く側もプレッシャーになるからおもしろそうですよね」
ゴメンね、おいてけぼりで。それにしてもやまキンはめんどうみいいね。もし、頼むとしたら誰に頼みたい?
「ホントにやまのさんが大好きなんですよ。やまのさんが書いたのは昔から全部読んでて。自分が書いたヤツをやまのさんが校正するとめちゃくちゃおもしろくなるわけですよ。ホントにすごいなって思って。たまに褒められるときもめちゃくちゃうれしいし。ブログはそれが楽しみで書いてました。だから頼むならやまのさんがいいです」
今日一番饒舌。そしてせっかくの企画をやんわり拒否。
「でも、こうやっていろいろ考えてくれるのはありがたいです」
じゃあ、DMMに不満を感じたことは1回もない?
「ないですね」
この子はホントにDMM九州が好きなんだと思う。炭鉱に連れていくカナリアじゃないけど、雑煮がヤメるようなら会社の雰囲気が悪くなったと判断してもいいかもしれない。DMM九州(主にやまキン)には雑煮の素直さを生かして上手に育ててほしいなぁ。
かまた雑煮編 ―完―
最後に緊急補足! 前回のヤドゥのインタビューのアップ当日、オリ術系の某編集部員から「今はオリ術、スロ術も半分以上が自腹。パチガイの若手も3階の仕事では経費を選択する人が多いですよ」との電話あり。特にスロ術は現状、自腹比率が一番高いんだとか。
なお、事実誤認の原因としては「巨砲さんは3階で仕事する時、経費の人と組む確率がめちゃくちゃ高いんですよ」とのこと。なるほど、確かに言われて見ればそうかも。パチガイの若手が3階では経費で打ってるのは知ってたけど、今はオリ術、スロ術の方が自腹比率高いんだ~。半昔前はオリ術と言えば経費の印象だったんだけどなぁ。時代は回るってことか。多分、比率は今後も変わっていきそうだからガイドワークスのライターには経費で打つ人と自腹で打つ人がいるって認識でよろしく~。
雑煮選手とはまったく関係ない話だけど、過ちをすぐ改めるのが巨砲流だぞ。
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