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全開本音トークのターゲットはDMMだけでなく巨砲も⁉ 九州編のトリを飾るのは「がっきー」

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公開日: 2018/10/18

 話を聞く前にめんどくさい星の住人だとわかることが稀にある。

 

 

 ラストダンスの時を迎えたDMM九州インタビューシリーズ。巨砲選手の最後のパートナー・がっきーはその稀な人だ。なにせツイッター名が、がっきー@パチスロライターである。ライターなのに原稿書いてないじゃん問題が、もはや過去のモノになりつつある中、それでも@パチスロライター。めんどくさい星の住人であることを疑う余地はない。

 

おそらくミニミニカコミをひとつ書くだけなのに『これから原稿です』アリバイ作りのツイートをする女子ライターちゃんにイライラしたり、どうせ原形がなくなるくらいアカを入れられるんでしょ。よく自分で書いたって言えるなぁ。帰りの新幹線のチケットなくしちゃえばいいのに……と心の中でライターエクスカリバーを振り回しちゃうタイプですね。巨砲選手も動画のお仕事でも必ず「ライターのグレート巨砲です」とアイサツをするめんどくさい星の住人なんでよくわかります。ああ、また知らないうちに敵を作ってしまったぞ

 

 

 まずはご挨拶から。これまでのDMM九州戦士と同じく『ぱちタウンタレント』と書かれたDMMぱちタウンの名刺だけでなく、パチンコ・スロットライターと大きなロゴでデザインされた本名の入った名刺を手渡してくるめんどくさい星の王子様。ご挨拶がてら同じ星の住人であることを伝えると、「これ言っていいんですかね」と自分で名刺を作った理由について鬼の正直ビーム。早いよ、心を開くのが! え~と、それは後で会社の人と相談してください。

 

実際の名刺。writerの主張が強いこと

 

  まず@パチスロライターって書いてるけど、そのワインレッドの心は?
オデはテレビに出てるがっきーしか知らないんだけど。

パチンコプレイガイドという雑誌があって、その前がパチンコプレスって雑誌だったんです。で、パチンコプレスは熊本本社、福岡本部ってカタチで作っていて、そのフランチャイズとして僕は仙台で編集長までさせてもらってたんですよ

 

 

  なるほど、完全に紙(雑誌)出身なのか。どの程度の規模かわからないけど、おそらく地方の編プロなら原稿からアポ取りまで何でもやることになるもんね。下手すると編集部員0のひとり編集長でしょ。

「社員は一番多いときで5人くらいいましたけど、おっしゃるとおり何でもやりました。それが22から26歳くらいで」

 

 

  へー、でも紙をやるなら東京のパチンコ雑誌って考えなかったの?

「いや、仙台は地元ですし、最初はファッション関連をやりたかったんです。その会社はもともと『COLOR』というファッション誌も出してたんで」

 

  ファッションかぁ……がっきーオシャレだもんなぁ

「いやいや(笑)。そしたら会社にパチンコプレスの話がきて『誰かパチンコやったことある人?』って手を挙げたのがきっかけです。編集作業だけでなく、当時はまだライターの来店もオッケーだったんで、やまの(キング)さんに来店してもらったりしてました」

 

このころはまだやまキンの血色も良い

 

  そんなバリバリの編集マンが、どうしてタレントさんになったの?

「長くなりますよ」

 

  編集時代を思い出してテキパキまとめて。おそらくすでに1/3くらいスペースを使ってるから。

「本体のパチンコプレスがなくなって、やまのさんが社長になったんですけど『1回こっちの仕事を見に来ないか』って言われて、福岡に行ったんです。その時は勉強して仙台に戻って学んだことをフィードバックするつもりでした。僕は会社員なので仕事があったけど、コンパニオンの子とか、ディレクターさんとか関わってた人で仕事がなくなった人をどうにかしたいって気持ちもあって……。

とにかく戻るつもりだったんです。それで2011年の1月末に福岡に来たんですけど、3月に東日本大震災が起きてるんですね。その時に思ったんです。被災者の方に、そうじゃない自分が戻ってモノを売ったりできるのかなと。実際、仙台の関係者の話も聞きましたけど自分の性格上、やっぱり無理だなと。それで、そっち(来店系)の業務は(会社に)残していた人に任せて福岡でやっていこうって

 

 

 地元とはいえ当事者でもないのに「戻って来ました。さあ、一緒に頑張りましょう」って言いづらい気持ちは同じ星の住人としてスゲーわかる。どうしても外野にいたオデにその資格はあるのかって考えちゃうよね。

 

 

「そこでライターをやろうって決めたんです。もともとライターになってくれとはやまのさんに言われ続けてたんですけど、それまでは断ってたんですよ。裏方でモノを作ることが楽しかったし、叩かれたりするのはバカらしいって思ってたんです。どんなにスゴい人でも叩かれるじゃないですか。でも、やまのさんには恩があったんで福岡に残るならちゃんと恩返しをしようって

 

ライター転身後、多くのライターと共演

 

  またやまキンのイメージが上がっちゃうんで、具体的な恩は話さなくていいよ。で、いざやってみてどうだった?

「何回か出役はやってたんですけど、当時はそこまで来店も多くなかったし、最初はおもしろかったです。でも、やまのさんの会社の最後の方は辛かったですね。自分で車で移動して、月に30本以上来店やってましたから。会社員だから給料制ですし(笑)」

 

 

 それでも恩を感じさせるとは、社長ジゴロ(やまキン)は一体、どんな甘い言葉を囁いてるのだろう。オデ、あの男と初めてまともに交わした会話が「顔は可愛いけど、おっぱいが偽物の風俗嬢」の話だぞ。DMM九州のみんなは、早く目を覚ました方が良い

 

 

「その後、やまのさんの会社がDMMと合併する時に社員になるか、専属フリーになるかを迫られて……

 

  専属なのにフリーというパラドキカルな立場を選んだわけね

「僕もそれずっと思ってます(笑)。いっそ専属って言ってくれた方がいいですよ

 

  さすが紙っ子。日本語として気持ち悪いもの。でも、その時点で九州ではある程度の知名度はあったでしょ。ホントのフリーになろうとは考えなかった?

「ないと言ったらウソになりますね。ぱちタウン(DMMではなく、ぱちタウンと呼ぶのが、がっきー流)と専属契約する時に、最初にこのくらいの仕事を保証するって条件はあったんですけど、全然守られてませんし。まあ、それは良いんですけど……」

 

 

 めんどくさい星では『まあ、それはいい』『ホントは全然良くないって思ってるけど本題はこれからだぞ』って枕言葉。がっきーのめんどくさい魂に火がついた

 

 

「契約する時に僕が考えたのは、ぱちタウンが(全国区であることの)スケールメリットなんですよ。九州での仕事はもう飽和状態だから、増やすっていっても無理があるんで。ただ、実際は……」

 

  九州ばかりで東京の仕事がきてないと。

「まったくないわけではないけど、もう少しあるかなと(思ってた)。もちろん九州から呼ぶとなるとお金が多くかかるっていうのはわかります。だから半年くらい前は真剣に東京にも家を借りようかなと考えてましたね」

 

  具体的に東京でこういうことしたいってのはあるの?

地上波のテレビがやりたいですね」

 

 

 地上波のテレビ……がっきーじゃなくても最近の若手からよく聞く目標である。一体、CSとか雑誌のDVDと何が違うのかって思ってる人もいるでしょう。その心は?

 

パチンコ・パチスロをやらない、もしくはライトユーザーが見る地上波では専門チャンネルよりもバラエティよりの幅の広い番組作りができるってこと。まあ、これこないだマリブ鈴木先生に教えてもらったんだけどね。やっぱり売れたい人は色々考えてるよ

 

 

 その後もDMMのギャラに対する考え方や、若手の指導方法について持論を全盛時の池山(ヤクルト)のようにブンブン振り回すがっきー。相手がワルツを踊ればわたしもワルツを踊り、ジルバを踊ればジルバを踊る……ニック・ボックウィンクル式のインタビュアーであるオデもさすがに合いの手を入れるのが不安になってきた。大丈夫?
ここにはDMMの手の甲にキスをした担当Aもいるんだよ。

 

「これは会社にしょっちゅう言ってるんで大丈夫です」

 

 

 担当Aも先刻承知とばかりに大きくうなずく。とりあえずDMMが風通しのよい会社だってことはわかったよとホッとしてたら、スーパーストロング正直マシーンの目がターゲットとしてオデを捕らえた。

 

 

「ついでに言わせてもらうと、大体、なんで巨砲さんがこの企画の担当なんですか?

 

 

 インタビューをしていて相手にこういうことを言われたことは過去に2度ある。が、それはいずれもその筋のウルトラ専門家に「チミはわたしの話を本当に理解できるのかね」と聞かれたケースで、こちらとしてもまあ、納得がいった。
ただ、パチンコに関しては巨砲選手、結構知識あっからね。あと、こういう荒れたインタビューもまとめるの上手だしさ。

 

「いや、巨砲さんに文句があるわけじゃないんですよ」

 

 

  ……キミは1000%あるよね(カルロス・巨シキの心の声)

「ただ、自前の若手を育てるって言ってるくせに、この会社はちょっと大きい仕事する時、すぐ外部の人に振るんですよ。それで若手が育つと思います? むしろやる気をなくすと思うんですよ。巨砲さんはどう思います?」

 

 

どう思います? ってお金をいただいている大DMM様に何かを言えるわけないだろ。DMM・イズ・ジャスティスだよ。思いの丈はこの後、メシを食べにいってから聞くから、とりあえずちょっと冷静になって。今後の展望について話してくれたら、インタビューおしまいにするからさ。

 

「正直、迷ってます。お金を稼ぐだけなら完全にフリーになって九州だけで仕事をするのが1番いいのはわかってるんですよ。恩のあるやまのさんに申し訳ないんでやりませんけど。もちろん、成功するしないは別にして東京に行って勝負したいって気持ちはあります。

ただ、お仕事をしている以上はぱちタウンをもっとよくしたいって気持ちもあるんですよ。九州の若手にも、もう少ししっかりしてもらいたいし……ホントに迷ってます。どこかで決断しないといけないとは思ってますけど、まだ気持ちが固まってはいないですね

 

 

 九州っていっぱいお仕事あるんでしょ? マンモスうらやまピー! とノリピー気分でインタビューをしている自分がちょっとだけ恥ずかしくなった。まあ、ちょっとだけだけどな。40を超えたフリーライターの将来への不安感をナメないでもらいたい。がっきー、まだ34でしょ。あと1回だけ大きく飛ぶチャンスはあるよ。

 

 

 めんどくさい星人は何のかんのいってもDMM九州が好きなんでしょう。巨砲選手は晩ごはんの後、深夜までがっきーのオールナイトDMM改革案を聞かされることになりましたとさ。

 

 

 

めでたし、めでたし。

 

 

 

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