マナーについて

　台の音量をマックスにしない、指定された場所以外での喫煙は控える、店員に八つ当たりしない、他人のビタ押しとセックスを覗き見ないなど、パチ屋におけるマナーについては枚挙に暇がありませんが、何故マナーを遵守するのかと言うとそれは他人に不快な思いをさせないためです。

※ハワイのフードコート、食べているのはラーメンですが違和感覚えますか？

　なので、フレンチレストランなどでテーブルの上にズラリ並べられたフォークやスプーンを間違えた順番で使ってしまったり、飲み物の位置を勝手に変えてしまったり、ワインを飲む際、ソムリエに本来ポリフェノールと言わねばならぬところを誤ってボラギノールと言ってしまったりといったケースについてはまったく不快に思いません。私の物差しで言うとマナー違反ではありません。無論、高級鮨店に香水をつけてきたり、クチャクチャ音を立てて食べたりといった行為は誰もが不快に思いますし、中には前歯を叩き折ってやりたいと思う方もいるはずなのでマナー違反。仮にもし私が店員なら秒で「お帰りはあちらです」と出口に案内します。

※問題の一枚。

　先日、参院選の投票を済ませた後に少年と焼肉を食べに行きました。そのときの写真をツイッターに上げたところ、帽子を脱がないのはマナー違反だ、親の顔が見てみたいという風な意見を頂戴いたしました。街中にある極々普通の大衆焼肉店、当然のことながらドレスコードがあるわけでなし、帽子を被ることによって周囲の人に迷惑を掛けるわけでなし、さらに言うなら写真を撮った私も薄毛隠しのセットが面倒だからとの理由でキャップを被っていましたので、これをマナー違反だと言われて正直イラッとしました。百歩譲ってその場に居合わせた周囲の客や店員に言われるならまだしも、ひとつも迷惑を被っていない方に何故そこまで言われなければならないのかと激しい憤りを覚えました。

「色んな価値観の人がいるからさ、もうこういう写真を上げなければいいんじゃない？」

　獣神サンダー・ライガー以上に怒りを燃やす父親とコールドスカル以上に冷静な息子……。帽子を脱ぐ、脱がないが争点だからというわけじゃありませんが、この少年の大人な対応には思わず脱帽しました。

※父親はこんな感じでした。反省します。