いい歳してまだクリスマスとか言ってんの？

　クリスマスに特別な想いはありません。もうこの歳になるとクリスマスと言えば戦場であり、大島渚であり、野坂昭如との激しい殴り合いくらいの感覚でしかないので張り切って赤坂プリンスホテルやトゥールダルジャンを予約したり、銀座のティファニーのオープンハートを買いに走ったりはしませんし、死ぬほどヤリたいけど絶対にヤレないと薄々感づいている憧れの女性の懐を潤すためだけに味が容易に想像できるオリジナルシャンパンを入れてやるような真似も致しません。クリスマスは若者と子どものためのイベント。無関心で問題ないというか、たとえ関心があったとしてもマイジャグの通常時と同様、無関心を装っていればいいのです。

※とか言いながらクリスマス前にアップされる動画の収録にこれ着ていきましたけど。

　ただ、難しいのはいくら私が無関心でも周囲が無関心ではないという点。そりゃ独身の一人暮らしで彼女もセフレも友達もいなくて朝から晩までホールでハンドルを握るか、パソコンの前でチンポコを握るか、選択肢はその二つしかないという、ある意味、アメリカ以上に自由な殿方ならまだしも、アホな子どもがいて大アホな女房がいて、ニコール・キッドマンもナタリー・ポートマンもマンが付くから男性だと言い張るアホが過ぎる義理の母もいてという私みたいな境遇の方は、さすがにそういうわけには行きません。ハードボイルドで6万負けてもプレゼントだけは忘れるなと強く言われるのです。

※去年だったか、一昨年だったか。少年と一緒にクリスマスプレゼントを買いに行ったら酷い目に遭いました。

　昔は事前にリサーチしてそれをプレゼントとして渡していました。センスが感じられない、俺のこと、アタシのことをなにも分かっていないと罵られた翌年は一緒に店に行き好きなものを買い与えましたが、そうするとオプションで食べたくもない食事や見たくもないイルミネーションをリクエストされるケースが多々あるので、ここ数年、クリスマスプレゼントはもっぱら現金。手渡しでなく振り込みで済ませているという風な話を若い女性にしたところ「それ、大黒屋に行く手間が省けて最高じゃないですか」と褒められましたので死ぬほどヤリたいけど絶対にヤレない小ブスなキャバ嬢や中の下クラスの女性ライターにクリスマスプレゼントをと考えている男性諸氏、私を参考にしてみてはいかがでしょうか。お互い手間が省けてウィンウィンなので絶対に喜ばれると思いますよ。

※実戦上、金額は多ければ多いほど喜ばれます。当たり前だけど。