どうしよう

　どうしよう…。打っている台の挙動が明らかに日本で一番多い設定のそれだったとき、人が多すぎて移動先が5スロの『エヴァ』しかなかったとき、抽選で一桁を引いたのに再整列中、しかも開店三分前という微妙なタイミングで突然クソが漏れそうになったときなど、パチ屋にいるとこの「どうしよう…」が割と頻繁に訪れるように思います。

※交換所で指を挟んでしまったらどうしよう。

　打っている台の挙動が悪ければ移動すればいいし、移動先が5スロの『エヴァ』しかなかったら家に帰ればいいし、クソが漏れそうになったらその場で漏らせばいいだけの話なので、この手のどうしようは即解決。さがみ典礼に相談する必要も遺書をしたためる必要もありませんが、問題は軍資金が尽きたとき。どうしようであり、どうするであり、どうする家康は近年稀に見るとてもいいドラマでありました。ちょっと自分でもなに言ってんだかよく分からないけど。

※私は一桁を引いても狙い台がないのでトイレを優先。クソは漏らしません。

　潔くあきらめる、金を借りて打つ、リカバリーサポートネットワークに電話する。選択肢は概ねこの三つではないでしょうか。もちろん、駅前で一曲歌ってくる、女性であれば確定申告書に記載しないことを前提にオフ会や撮影会、いわゆる活動資金パーティーを開催するという手もありますが、そんなことをしている間にパチ屋の営業時間は終わってしまいます。そう考えるとやはり選択肢は前述した三つしかないように思うのです。

※オフ会

　ただ、プライベートならまだしも仕事となるとそういうわけにはいきません。終了時間まではキッチリ打たねばならないので苦肉の策として代理店のアテンドに三万借りたのですが、できることならそれは使いたくないと考えたのでしょう。小銭をかき集めたらいくらかあったので昼食を摂りにラーメン屋に向かったところ、残念、お目当てのチャーシュー麺にはあと十円足りず。カウンターで寂しそうに一番安いラーメンをチンタラすすっている中武先輩を見て、かわいそうでミニカレーをおごってあげずにはいられなかったという話を、三万貸した代理店のアテンドから昨日聞きましてかわいいというか、貧乏学生かよというか、とにかく年の瀬にいい話が聞けて良かったなと。ちなみに、中武先輩がアテンドから借りた三万はあっという間になくなって「どうしよう…」だったそうです。

※オジサンの哀愁が伝わるでしょうか。

　さて、今回は年内最後の更新。この毒にも薬にもならぬクソコラムに毎週目を通して頂いている物好きな皆様、ありがとうございました。そして登場回数最多の中武先輩もありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い致します。それではよいお年を。