公開日: 2026/09/14
少し前にシンコを食べました。シンコと言っても浅漬けでも古漬けでも、ましてやシャブ漬けでもありません。鮨ネタのシンコを食べたのですが、シンコは成長とともにシンコ、コハダ、ナカズミ、コノシロと名前が変わる出世魚。感覚的には九州で活動していたご当地演者が関西や中部にまで活動範囲を拡大、全国区になった途端にソーシャルメディアで生意気なことを言い始め、炎上して無期限活動停止、みたいな流れとはちょっと違うか。ご当地演者、全国区、ユーチューバー、芸能人気取りみたいな感じだと考えて頂いて差し支えありません。

※おしんこ、お薬、おふとん、おまんこなど「お」を付けると上品な感じがします。
そのシンコを食べた鮨屋の大将、実に腕のいい職人でして最大の特徴はシャリ。今では希少なササニシキを契約農家から直接仕入れ、それを絶妙な水加減、火加減で炊き上げ、赤酢を使って赤シャリに仕上げるのですが、パスタのアルデンテと言えば分かりやすいでしょうか。この赤シャリ、口に入れたとき、ほんの少しだけ米粒の芯を感じるのです。基本、私はうどんとチンポとパチスロの立ち回り、そしてシャリはかたいに越したことはないと思っているので、大将の提供する赤シャリを食べたいがために通っていると行っても決して過言ではありません。

※中武先輩を連れて行ったことがあります。先輩、二度目のコロナを伝染してしまったのは誰あろうこの私なので。
また、大将はマガのレビン先生以上に解説の押し売りが好きでして、鮨を提供する際、大間で一本釣りしたマグロとか、氷見の定置網で取れたブリとか、中洲のクラブで水揚げしたホステスといった風に産地と漁法を教えてくれます。その流れで先に述べたシンコ、コハダ、ナカズミ、コノシロやワカシ、イナダ、ワラサ、ブリなど出世魚の知識も得たのですが、実はスズキも出世魚、名前を当ててくださいと言われたので本来セイゴ、フッコ、スズキと答えるところを、敢えてタナカ、サトウ、ワタナベ、スズキと答えたところ、中武先輩クラスのクソスベリ。よせばいいのに挽回しようと大将に「鯉も出世魚だけど知っていますか」と質問したら、少し考えた後、分からないと言われたので「コイの次はキスでしょ」と我ながらとてもよくできた正解を伝えたところ、これまた観測史上最大級のクソスベリをかましたのが確か六月上旬のこと、かれこれもう三ヵ月以上、その店の暖簾は潜れておりません。塩まかれたかな。

※来年の初夏までキスはおあずけです。
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