霊の存在は信じる

　昔から政治家とパチンコ屋の言うことは絶対に信じない俺ですが、これだけは信じているというものがあります。それはなにか。霊の存在です。

　全部話すと年が明けてしまうので、簡単に説明すると、俺が二十歳くらいのときに霊が出ると噂のスケの家に泊まりに行ったら、案の定、金縛りにあい、誰もいないはずの背後から吐息が聞こえてきたのです。そのとき、霊の正体を確かめてやろうとカッと目を見開いたのですが、残念ながら、見ることはできず。夜中の3時に鷺沼から上野までタクシーで帰ったら2万だか3万だか取られて、オバケよりもタクシーのほうが怖かったという、正直、あまり怖くないどうでもいい話なのですが、やはり自分で体験すると信じるというか、信じざるを得ません。

　先日、地方に宿泊した際、二十数年ぶりとなる金縛りにあいました。ツイッターに書いたのでご存じの方も多いと思われますが、そのときは金縛りにあってほどなくして、強い力で足を押さえつけられました。かなりの重さを感じたので、最初は部屋にこっそり忍び込んだデブ、八百屋コカツあたりが悪戯でもしているのかと思いましたが、いるわけがないですよね。寝るに寝られなかったため、ツイッターに部屋の写真をアップして、霊感のある方にみてもらったり、インターネットの「大島てる」をチェックしたりしていたら、どうやら私が宿泊したホテルの真正面にあるビジネスホテルで2年前に飛び降り自殺があったとのこと…。二十数年前のあのときと同様、姿形の見えぬ霊にひと晩中、悩まさることになったのです。

　もっとも、この流れは夜が明けても変わらず。タイプの異なるオバケに散々悩まされることになろうとは夢にも思いませんでした。2週連続のハナビネタ、はい、おしまい。