不幸の前兆演出
記事一覧へ公開日: 2017/03/01
老舗の負け屋と言われるだけのことはあり、それとなくではありますが、今日はツイていないな、残念な感じで終わるんだろうなというのが分かる日があります。無論、思い過ごしも恋のうちで終わることも多々あるのですが、そういう日はラッキーもラッキー、ユーコーラッキー宇部店ないし鳥栖郊外店だと考えるようにしています。
この日、便座に腰掛けたらちょっとした違和感を覚え、ケツを上げて便座を確認してみたら人の両手だったという悪夢で目覚め、実際に日暮里駅の便所でウンコしようと個室に駆け込んだら和式のみ空いていて、我慢して電車に乗ったら俺の意に反してケツからプースカ、プースカ屁が漏れて隣で求人誌に目を通していたニートらしきにボソッと「うわ、毒ガスか」とビートたけし、いや、ニートたけしみたいなことを呟かれたとあらば、もう残念とか、ツイていないとか、そういうレベルの話ではありません。不幸の前兆演出ですからアメリカの防衛費くらいやられてもなんら不思議はないのですが、スロに関してはどういうわけか絶好調。初打ちのジョーズで千枚ほど獲得したときは、不幸の前兆演出は本前兆でなくフェイク前兆だったのではないかとマジで思いました。
ところが、ジョーズで得たコインを流して海繋がりの沖海に走ったあたりから雲行きが怪しくなりました。魚群が走っても当らず、魚群が走っても当らず、そして魚群が走っても当らず。これでは海物語である意味がないというか、意味がないということならスティングのいないポリスやアル中のソムリエくらい意味がないのです。自分でもちょっと何を言っているのかよく分かりませんが、とにかく海をあきらめて、夏をあきらめて新しいエウレカセブンに移動したのです。
収支的にはチャラ、ここでもうひとふん張りできれば浮きが出るということで必死になって立ち回りました。チャンスゾーンの突入率に目を凝らし、ビッグの色比率をチェックし、弱チェを心の中でカウントし、時にゴミみたいな獲得枚数に半ギレして5台打ち歩いた結果、堂々のプラス200枚。俺にしては上出来です。
実戦終了まで残り40分。あとは床に落ちたコインでも拾っていれば喜色満面で帰れるはずでしたが、ボーナス合算96分の1のバーサスを見つけて打たぬことができるほど俺は大人じゃありませんし、これを打たぬことはきっと世論が許しません。その結果、ノーボーナスで1万円負け…。この結果を大怪我せずにラッキーと考えればいいのか、それとも負けは負けなので残念と捉えればいいのか。よく分からなかったのですが、その答えはスピードくじに書いてありました。はい、おしまい。
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