暗示

　曲名は知りません。知りませんから訊かれてもジャンジャカジャカジャジャーンの後にピアノとしか答えられませんが、高田みづえの私はピアノでないことは間違いありません。確か、最初に出た悪魔城ドラキュラのビッグ中に流れていたような気はするのですが、もう30年以上前の話ですからハッキリとは覚えていません。すみません。ひとつも悪いとは思ってないけど、すみません。

　大好きでした。その曲を聴きたくて初代はほぼ毎日打っていました。すみません、かなり盛りました。毎日は嘘です。ホントは週イチくらいのペースで打っていたのですが、その大好きな曲が新しい悪魔城ドラキュラでも特定条件を満たせば流れるという話を聞いたので、とりあえず打ってみることにしました。

　ドラキュラはバラエティに1台ポッキリ。この日は午後からの実戦だったのでまさか打てるとは思っていなかったのですが、幸か不幸か、空き台となっていたので早速打ち始めると投資1本でバケ。ちょっと不安になったので、スランプグラフを見てみると朝イチにいきなり天井に連れて行かれたであろうことが分かりました。バラエティに1台、朝イチ天井、飛び切りの新台なのに空き台、いきなりバケ…これらの要素から総合的に考えると、さきほどの「幸か不幸か」は後者である可能性が高いと言えましょう。

　その予想はズバリ的中。バケ、単発、バケときて単発。しかも単発の獲得枚数がこれまた酷い。072枚、92枚とはこれ如何に。いくら92といったってこれはナメているにも程があります。

完全にガチギレ。もう例の曲のことなどどうでも良くなっていました。今回は「この取っ手部分は台を引っこ抜くためにあるのかバカヤロウ」という少々野蛮なオチで締め括ろうと考えていたのですが、単発2回の獲得が072枚と92枚だった時点で気付くべきでした。これから起こるサムシングを暗示しているということにさっさと気付くべきでした。

きっかけは忘れましたが、ARTが21セット続いて最終的な獲得枚数は4556枚。序盤の072枚、92枚はこの大爆発を暗示していたと考えれば合点が行きます。ドル箱をひとつ、ふたつと積み上げるときの気持ち良さはまさにアクメに達したときのそれ。もうしかすると俺が打った台はアクメ城ドラキュラだったのかも知れません。はい、おしまい。