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パチンコ・パチスロブログ

塾長

振り上げた拳

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公開日: 2017/07/19

 いつもは言い過ぎですが、基本、スロを打っているときの俺は怒っています。怒っていないにせよ、イライラしています。とはいえ政治に怒っているわけでも、社会保障制度に怒っているわけでも、ましてや我孫子を「がそんし」と、T-SHIRTを「ティーシート」と読んだスナックのママに怒っているわけでもありません。出ないことに、またあるときは出せぬ自分に怒っているのです。俺の眉間の深いシワと、キンタマの無数のシワはパチスロによって刻まれたといっても決して過言ではありません。 かくあるが故に拳はいつも振り上げています。昇天するラオウよろしく天高く拳を振り上げています。準備は万端、いつ、どのタイミングで拳を振り下ろそうか。そしてその振り下ろす先は台なのか、はたまたこの俺の薄い頭なのか。出ないときはスマホで中古価格を調べつつ、常にそれを考えています。 ハマって単発、ハマって単発を何度か繰り返し、いつ終わるとも知れぬ長い下り坂を全速力で駆け下りた結果、まだ昼前だというのに大4枚。もう既に半ギレのボーダーラインである大2枚を超えた時点で拳は振り上げていましたが、追加であと1枚入って計5枚となったらちょっと冷静パスタでいられる自信がありません。さらに言うならこの日負けると北海道8連敗。俺が地面に拳を振り下ろしたら、この日本から北海道が消滅してしまう可能性すらあります。 ところが、移動した先の番長の挙動が悪くなく、最初の頂で人生初となる温泉が出現してビッグ三発。次の頂きではストックしまくって最終的に21連と大負け濃厚、連敗濃厚と思われた実戦がプラス収支に転じてしまったのです。ああ、なんてこった。

もはやこうなると振り上げた拳の持って行き場がありません。さきほどのツイッターのコメント欄には「大丈夫ですか」とか「キレていいですよ」とか、俺を心配、あるいは同情してくれる文言が並んでいます。さてどうしたものかと思案した結果、その後のツイートを控えるという、言うなれば振り上げた拳をポッケに隠す作戦に出た卑怯な俺をどうか許してください。はい、おしまい。

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