オジサン専門業者
記事一覧へ公開日: 2018/05/25
熟女専門やギャル専門、デブ専門といったところは比較的よく耳にしますが、オジサン専門というのは恐らく聞いたことがないんじゃないかと思います。
います。九州にいます。本人、まるでオジサン好きではないのに何故かオジサンライターばかりあてがわれる鳥井さんという仕事のデキるディレクターがいます。何故、オジサンばかりなのかは分からない、たまには若い女性ライターのディレクターをやりたいと本人は言っていましたが、これはもう仕方がないことなのです。何故なら、九州でDMMの来店案件が入った場合、俺以外のオジサンライターもこぞって彼を指名。人気キャバクラ嬢みたいなものだと思って諦めるほかありません。
その鳥井氏が車を買い替えるようです。走行距離が18万キロに達したからというのが大きな理由ですが、よくよく考えてみたらライターを駅や空港からホールまで送迎するのも彼の大事な仕事。ということは、ライターはすべからく彼の車に乗るわけで、それ即ち彼に命を預けているということになります。走行距離18万キロに俺の命を預けるのは少々心許ない。オジサンライターから補助金をもらってでも買い替えるべきです。
背の高いスライドドアの車にしようかと思っているんですよね。
これまでは普通の乗用車。何故、それにしたのか。大して興味もなかったのですが、とりあえず聞いてみたら、どうやら沖ヒカル先生に「ボクシーにしなよ」と言われたらしいのです。確かに、沖先生の乗っている宝石箱みたいな車もやたらと背が高かったので、もしかすると圧迫感のあるセダンやスポーツカー、インとつくビジネスホテルのシングルルームなどは苦手なのかも知れません。というか、シングルが苦手なことはライターなら誰もが知っています。
それと沖さん、腰悪いじゃないですか。
だから乗り降りのしやすいスライドドアなのか。そう思ったのですが、どうやら理由はそれだけにあらず。オジサンの指名が多いというか、ほぼオジサンの現場ということも関係しているらしいので、一体どういうことかと訊いてみたら、こんな答えが返ってきました。
ライターの高齢化が進んでいるから乗り降りしやすい背の高いスライドドアが一番いいかなと思いまして。
もしや鳥井さんは俺たちが年金を受給する年齢になってもライター稼業を続けているとでも思っているのでしょうか。正直、その点に関しては俺にもまったく分かりませんが、ひとつだけ分かっていることは、鳥居さんに車の買い替えの提案をした張本人である沖先生は車種まで指定したにもかかわらず、その後、まったく九州に来ていないということです。はい、おしまい。
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