音量MAXでも五島はキレない

　以前にも増して大概のことはスルーできるようになりました。5万入って本気でぶち切れる俺の動画を期待している皆様に言わせれば、ランボーが怒りのアフガンを忘れてどうするんだ、本末転倒じゃないかって話でもあるとは思うのですが、カチンときたらいつか見たあのオッパイの名前をググってみる。さすれば、とかいうとオッパイをさすると思われてしまう可能性もあるのでさすればはやめましょう。そうすれば、ほとんどのことはやり過ごせます。多分。

　先日、地元のションベンでこんなことがありました。その日はいつも通りの平常運行とあって、朝イチからディスクを打つ物好きは俺と常連のクロ出っ歯（仮名：色黒の出っ歯）の二人だけ。どちらも当らない状態が1時間ほど続いたでしょうか。フラリ現れた桃屋（仮名：黒縁メガネがいつもズレている）が俺の二つ隣の台にどっかと腰を下ろすと10分ほどでビッグを引き当てました。と、ここまでは比較的よくある話なのですが、問題はこのあとです。

　なんと桃屋はビッグを消化し終えると音量をMAXに引き上げ、ダンスタイムを1G、1G噛みしめるように、それこそ余命一ヶ月を宣告された花嫁のようにゆっくりと消化。もうダンスタイムは一生消化できないかも知れない、ダンスタイムにはもう遭えないかも知れない、そんな菊池桃子みたいな心の叫びは俺は難聴なのでまったく聴こえてきませんでしたが、トイレでしょうか。桃屋がダンスタイムを数十ゲーム消化して席を離れたのを見てこれは長くなるなと確信しました。

　案の定、長かったです。日本のいちばん長い日より長かったし、あり得ないという意味では真性包茎のヤリチンくらいあり得ません。クロ出っ歯も桃屋の音量MAXにイライラしているのが手に取るように分かったので、とりあえず75年ぶりにキレておこう、ナマ言ったら手りゅう弾を投げてやろうと思ったのですが、消化時間がバカみたいに長い理由がこれだとなると、もはや笑うしかありません。というか、実際、腹抱えて笑っちゃったよバカヤロウ。