フザケンナ、クソババア
記事一覧へ公開日: 2020/04/01
高校野球や箱根駅伝といった学生のやるスポーツの総称を学生運動だと思っている私の母親は今年74歳。そろそろ三途の川を渡って、あの世でディスクアップの設定6探しを始めてもいい頃合いですが、冒頭の学生運動の件でもお分かりのように、私の母親はかなり頭が悪い、いや、実の母親をバカ呼ばわりするのはなんだか気が引けるので、ぶっ飛んでいるということにしておいてください。
母親は専業主婦歴52年。毎日、家に居てボーっと空を眺めたり、庭の手入れをしたりしているので、ある意味、♯ステイホームの先駆者であり、自宅警備隊の元祖であると言えます。毎日暇そうにしているので一度、何故外に働きに出ないのかと聞いたことがあるのですが、「なんのために結婚したと思っているのよ」と、毒嫁とまったく同じ答えが返ってきました。愚問でした。
※イメージ
若い頃は上の下クラスの美人でよく学校の先生や友人の親御さんに「五島君のお母さんはホントキレイね」と言われました。それを家に帰って母親に伝えるとそんなことないわよと否定しつつも、まんざらではない顔をしていたことを思い出します。ちなみに、周囲の大人が誰も父親のことに触れなかったのは恐らく若くしてハゲていたこと、ひと目でそれと分かるカツラを着用していたことに起因すると思われます。
話が逸れましたが、最近、よく母親から電話が掛かってきます。メニエールに血尿に手の痺れ、ヘルニアにひざ痛に五十肩と病気の総合商社と言われる私の身体を心配して多い日も安心、もとい、多いときは日に1回、少ないときでも2日に1回程度は電話を掛けてくるのですが、新型コロナが騒がれるようになってからはその回数がさらに増え、昨日は朝昼晩と計3回。リンリンハウスの個室に居るかのような錯覚を覚えました。って、俺は成田アキラか。
昨晩、掛かってきた電話は現在の、そして今後の東京を心配する内容でした。やれ不要な外出は控えろだとか、やれ手洗いとうがいをこまめにしろだとか、やれチンポは入念に洗えだとか、まったくうるせえことこの上ないのですが、突然「東京はなんだかうるさくなりそうね」と良く分からないことを言い始めたので、どういうことかと尋ねたら小池都知事が記者会見でそう言っていたというのです。
母ちゃん、それロックダウンな。ロックタウンじゃないからうるさくならないし、むしろ静かになるよと指摘しようと思ったのですが、暗いニュースが多い中、なんかほっこりしたのでヤメておきました。
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