カレーは食べ物、コンニャクも食べ物

　副作用が副反応になったり、隠れキリシタンが潜伏キリシタンになったり、ガル憎先輩が金髪クソピアスになったり、時代と共に呼び方が変わるというのはそう珍しいことではありません。実際、普段の生活の中でもチョッキはベストを経てジレになりましたし、イブラヒモビッチはビッチになりましたし、セックスもまぐわい、にゃんにゃん、チョメチョメ、合わせ（恐らく足立区限定）、そしてエッチとその呼び名を変えてきましたから別に騒ぎ立てるようなことではありません。

※POWER DRUGなる違法薬物を販売する会社の広告塔

　これはパチスロも同様、ひと昔前までは行きつけの店とかよく行く店とか呼んでいたのに、いつの間にかマイホとかいうオーナー気取りの図々しい呼び方をする打ち手が増えました。その是非は置いておいて、私の場合は愛人や彼女のアソコ、即ち自分専用の穴をマイホール、マイホと呼ぶことにしているので行きつけの店をマイホと呼ぶことはありません。

　また、ガイドワークスでは適当にリールを止めることをフリー打ちと呼びます。昔はオヤジ打ちと呼んでいましたが、年配の読者様から「俺は毎ゲームDDT打法で消化している。オヤジ打ちとは失礼じゃないか」といったニュアンスのクレームが編集部に入ったようで、それ以降、フリー打ちと呼ぶようになりました。あの頃はスタッフの平均年齢が若かったので皆すんなり受け入れましたが、今のスタッフの平均年齢を考えるとそろそろオヤジ打ちなる呼び名を復活させてもいいのではないかと思っています。

※48歳、55歳、52歳＝オジ3

　事ほど左様に、呼び名は時代と共に変わっていくものなので、たとえばこの先、塾長を獲物と、ひと言も話さない演者を供え物と、中武先輩を裏モノ、或いは前科モノと、呼ぶようになったとしてもすんなり受け入れられるはずですが、どうにも解せないのは「カレーは飲み物」です。

※面会室ではありません。

　カレーは誰がどう考えたって食べ物であり、次いでに言わせてもらうとコンニャクもカップヌードルも食べ物です。すみません、ちょっとなにを言っているのか、自分でもよく分からなくなってきましたが、とにかく仮にもし、そのカレーは飲み物なる理論がまかり通るとするならばオッパイはお吸い物ということになります。それはいくらなんでもオッパイに失礼だろという話を、とある収録のオープニングでしたところ、案の定、クソほどスベリ倒しまして少し凹んでいますという皆様にとってはどうでもいい発表でした。

※俺は絶対に認めない