コインランドリー

　どうも私は人様の何気ない行動を観察してよからぬ想像を膨らませてしまう癖があるようです。たとえばひとりで飲んでいる女性が居酒屋のラストオーダーで緑茶ハイ濃いめを3杯注文しているのを見たら勝手に姉御肌だと決めつけ、風呂場でジャージャーションベンしている姿を想像してしまいますし、スマホの画面が何ヶ月も割れたままになっている女性ライターを見たら、日当たりの悪い四畳半でチンピラに乱暴に抱かれている都合のいい女を想像してしまいます。

※アメリカの警官は私の顔を見ると薬物所持を想像してしまうのでしょう。

　それ以外にも、ハイエースやキャラバンを見たら高速道路の追い越し車線で煽り運転しているところを想像してしまったり、西川口駅と聞いたら駅前の自転車が全部倒れている様子を想像してしまったりと、もはやその対象は人だけにあらず。ありとあらゆるものに対してよからぬ想像をしてしまうのは私が偏見に満ちた最低の男だからなのかも知れませんが、恐らく皆様もイッチーみたいな厳つい男が舌打ちしながら天龍を打っていたとしたら、どこかのタイミングで台をド突く姿は容易に想像できるはずなので、こうしたダークサイドな部分は私だけでなく誰にでもあるように思います。

※開店前に打ち子たちに軍資金を配り終え、一服する軍団の元締め。

※出し子

　先日、中武のアニキにステーキをご馳走になりました。これまで券売機で食券を購入している写真をツイッターにアップして出し子と言ってみたり、シャカシャカのセットアップを着てタバコ吸っている姿を軍団の元締めと言ってみたり、事ある毎にアニキを、まるで犯罪者であるかのように報道してきたにもかかわらず、ステーキをご馳走してくれるアニキの懐の深さに感服すると同時に沖海よりも深く反省。運ばれてきたアツアツのジャンボステーキを前に、今後こういうことは絶対にヤメよう、良からぬ想像を膨らませるのはやめようと心に誓ったのですが、もう想像する、しないの次元でなく、私の中でアニキ＝犯罪みたいなイメージが出来上がっちゃっているのだと思います。

※この御恩は一生忘れません。仮にもしアニキがパクられるようなことがあったら拘置所に牛肉どまんなか弁当を差し入れます。

　ステーキ店を出ると通りを渡ったところにキッタネエコインランドリーがありました。しかし、看板に書かれた文字は誰がどう読んでもコイソラソドリー。きっとアニキは特に意味もなくその看板を写真に収めていただけだと思うのですが、やはり私にはどうしても下着ドロが入念な下見しているようにしか見えなかったのです。アニキ、ホントすんません

※見るからに終戦直後にできたコインランドリーなので監視カメラとかなさそうですね。