言うか、言わぬか、私は言う。
記事一覧へ公開日: 2022/03/18
たとえば鼻毛。知り合いでも友人の彼女でも、なんなら取引先のお偉いさんでも構いません。家族とか友人とか彼氏彼女とかでなく微妙な距離感の人が左右どちらかの鼻の穴から黒々とした鼻毛がビヨヨヨーンと勢いよく飛び出していて、呼吸するたびまるで風になびく柳のように右に左にゆらゆら揺れていたとします。こうしたケースでは「出ている」とハッキリ伝える人もいれば、相手の鼻付近にそれとなく視線をやったり、自らの鼻に手を当てることで気付かせたりする人もいます。また、中には相手を傷つけてしまうからとの理由で最後まで伝えない人もいて、どれが正しいのか判断が難しいところですが、私は友達不要論の提唱者。距離感を問わず、人に嫌われることをなんとも思わないのでハッキリ言ってやります。お前、鼻毛出てるよ。マジウケるんだけど、と。
※最近はマスクのお陰で鼻毛伸ばし放題です。
また、似たようなケースだと「ダサい」があります。特に女子に多いのですが、ちょっとそれどこで買ったんだよ、サミットの鮮魚売り場で買ったのかよというような超絶ダッサい靴や服、帽子などを身に纏った自らの写真をツイッターやインスタにアップしてフォロワーの「かわいい」とか「似合っている」といったコメントに気を良くしている同業女子。推しのパワーが強すぎて本人勘違いにまるで気付かぬ典型的な例と言えますが、そういう私もかなりダサい服を着ている勘違いオヤジなので人のことをとやかく言えた義理ではありません。そもそも今は多様性の時代。本人がいいと言うのであればそれでいいというか、仮にもしダサいと指摘して私と市岡君の楽しみが減ってしまったら、それはもうWの悲劇以上の悲劇なので、これに関しては墓場まで持って行くつもりです。
※若作りは罪作り、ダサいの典型。
さて、今回も前置きが長くなりましたが、これより本題に入りますのでチンポを上下に擦って火起こしする作業を一旦やめてください。先日、地下鉄銀座線に乗ったときのことです。横に長い座席の端っこ、いわゆるファーストクラスに座った私の隣が日本橋で空きました。すると中年のご婦人がやってきてその空いたスペースに腰を下ろそうとするのですが、こちらをチラチラ見るのでこれは「詰めろ」のサインだなと思い、己が肋骨に鉄の棒が食い込む勢いで詰めました。
普通ならこれで一件落着。ご婦人のありがとうございます、私のどういたしましてで終わるはずなのですが、何故かそのご婦人は私のほうをチラチラ見てから座りかけて立ち上がるという謎の行為を何度も何度も繰り返したのです。そのたび私は鉄の棒に肋骨を食い込ませ「これ以上は詰められません」を猛アピール。結果、そのご婦人は座ることをあきらめたのですが、私に聞こえるように舌打ちしたのはマズかった。別段、見ず知らずの赤の他人に嫌われたところでどうということはありませんので、私もご婦人に聞こえるようにハッキリと大きな声でこう言ってやりました。痩せろ、ババアと。
※その腹でよく言えたなといった感じですが、周囲の乗客は皆一様に笑っていたので今回は私の勝ちということでよろしいでしょうか。
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