夢幻泡影
記事一覧へ公開日: 2018/07/01
焦っていました。普段は人目を気にしてなるたけ綺麗な打ち方を心掛けているというのに、荒々しくレバーを何度も叩いてしまうほどこの時は焦っていました。
実戦終了時刻まで残り30分。普段は手を出さない絆なんぞを選んだのがアダとなったのか、ズルズルと打ち続けているうちにヤメ時を失い、モードCが確定している状況でチャンス目を3回も引いてしまったモンだからさすがに次のBCまでは追わねばなりません。
しかし、こういう時に限ってBCを引けないのがクソ絆のクソたる所以(あくまでも個人の感想です)。やっと巻物を引けたと思っても、蜘蛛野郎がマスを増やすかデブと風呂に入って終わりで、イライラは募るばかりです。
200…300…400といくら回してもBCを引ける気配はなく、何も進まぬうちに実戦終了時刻である16時を迎えました。
ただ、この日の帰りの飛行機は18時で、店から空港までは40分ほどですから、30〜40分くらいならば延長が可能。延長して次のBCからBTに繋がってもどうせすぐ終わるでしょうが、こちとらもう頭に血がのぼってカッカしてますんで、とりあえず当てないことには気が済みません。
アテンドの方にすみません次当たったらヤメますんでとだけ伝え、焦りと苛立ちに支配されたまま鬼の形相で続行です。
すると案の定、次のBCでBTに当選し、とりあえず溜飲が下がったところであとは取り切って即ヤメだと消化し始めると、またまたこういう時に限ってやたらと続きやがるじゃありませんか。
チャンス目3回でモードEまで駆け上がったのか、どう見ても継続率は50%以上。加えて、絆高確もバンバン対応役が刺さるもんですから、終わる気配がありません。
そうこうしているうちに、そろそろ店を出ないと飛行機に間に合わないという時間になってきました。
投資は4万を超えていたとはいえ今現在の出玉は千枚ほどありましたから、上出来っちゃあ上出来です。
がしかし、これでもスロッターの端くれ。タイムアップで高設定らしき台を譲るなんてのは慣れっこだけれども、AT中の台を明け渡すという行為はさすがに抵抗があります。
今回の飛行機は時間を変更できないチケットだったのでこれ以上延長するとなると自腹で買い直すハメになりますが、損得勘定では計れない、絶対に負けられない戦いがそこにはあるのです。
そんなわけで、ここで会ったが百年目と言わんばかりに絆をブン回したところ、あれよあれよと連チャンし、ついにはエンディングに到達。さらにエンディング中にBCを引き当ててBTを引き戻すというオマケつきで、結果、4千枚近い出玉を獲得することができました。
投資は4万ちょいでしたから、これで3万ちょっとの浮きに。4万負けと3万勝ちでは財布の中身が7万も違うぞと、ホクホク顔で空港に向かいましたらば、JALの当日券が4万ちょいという足元を見るどころかガン見した金額で、一度財布に入ったカネはあっという間に飛んでいき、夢幻泡影とはこのことかと、関係ないところで絆に対してまたしてもイラッとしてしまいました。
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