僕らのスニーカー列伝 7

「投資」と聞くと株や不動産、あるいは金（ゴールド）などを思い浮かべる方が多いと思いますが、いま巷では「スニーカー投資」なるものが流行っていることをご存知でしょうか。

スニーカー投資とは、読んで字の如く投資目的でスニーカーを購入すること。プレミアがつきそうなスニーカーを見定め、仕入れ、新品の状態で保管し、ここぞというタイミングで手放すことによって利益を得るのです。

なんだそれ、ただの転売じゃねぇか。そう思ったそこのアナタ。いやいや、スニーカー投資はそんな単純かつ簡単なものではないんです。

たしかに今はSNKRSなんかのアプリに登録しておけば誰でも簡単にスニーカーの抽選に参加することができますが、決して頻繁に当たるものではなく、運良く当たったとしても相当な代物でなければハッキシ言ってそこまで利益は出ない。取引数も利益も少なければ、そんなの投資とはいえませんよね。

そこで今回は、20年以上スニーカーを追い続けている僕ならではの視点から、「スニーカー投資」のポイントをご紹介します。これを読めば、アナタも明日から大富豪。しまった、ぱちタウンブログじゃなくてnoteでやればよかった。

※万が一スカンピンになってもゲンズブールは一切の責任を負いませんので悪しからず

まず1つ目のポイントは「定価で買えないのが当たり前だと思え」です。

今やスニーカーは、ブームではなく1つのカルチャー。それは日本のみならず、アメリカや中国などでもそうで、先述したようにSNKRSをはじめとするアプリ1つで簡単にレアなスニーカーの争奪戦に参加できます。そうなると当然、定価で買える機会などそうそう訪れないのですが、だからといって諦めていてはただの転売ヤー止まりです。

じゃあどうすればいいのか。

それは、個人がリセール品を出品するサイトを活用すること。同じリセール品でも店舗だとどうしても割高になってしまいますので、あくまでも「個人」からの購入です。

ただこの場合、メ○カリなどの完全に個人同士で売買が成立するものではなく、スニーカーダ○クやモノ○ブ、あるいはスト○クXといった、多少取引手数料がかかっても、しっかりと鑑定・仲介してくれるサイトを利用することが大事です。投資目的で購入して偽物を摑まされたらその時点で大損ですから。

とはいえ、ただでさえプレ値がついているモノを闇雲に購入していては、これまた当然損をします。では、どういったスニーカーを購入すればいいのか。

それが2つ目のポイント、「安定した人気を集めるモデルを購入するべし」です。

例をあげるならば、NIKEのAIR FORCE1、AIR JORDAN1、そしてDUNKあたりでしょうか。これらのモデルは他のスニーカーに比べてトレンドに左右されにくいという特徴があります。もちろん、多少の浮き沈みはありますが。

adidasのYEEZYシリーズもブームというより定番になりつつあるものの、定価が高すぎるのでよほどのモデルでない限り投資には向いていないでしょう。新しい型の初期カラーなんかは狙い目だと思いますが。

JORDANに関しては、投資目的であればJORDAN1がズバ抜けて魅力的。他シリーズでもOG仕様やコラボ物ならプレ値はつきやすいのですが、その分定価で購入するにはライバルも多く、かといってリセール品で利益を上げるには運の要素が強くなってしまいます。実際、off-white × JORDAN5なんかは発売から数ヶ月で相場がだいぶ落ちましたので、プレ値で買って損をした投資家も多いと聞きますし。

その点、先述した3モデルは定価も安く（といっても数年前に比べるとだいぶ値上がりはしていますが）、もう何年も変わらない人気を保っていますので値崩れを起こしにくく、それでいて周期的にブームが訪れるといった、まさに投資向きのスニーカーなのです。

現に僕自身も、数年前にフラっと寄ったスニーカーショップで定価で購入したDUNK SBが、今や市場価格で3〜4倍の値をつけていますし。まぁ、投資目的で買ったわけではありませんが。

この他にもスニーカー投資のポイントはいくつかあるのですが、ひとまず今回はここまで。次週更新予定の後編で、次なるポイントをレクチャーしますのでお楽しみに。