ルールとマナー
記事一覧へ公開日: 2019/05/08
ルール=守らねばならない決まり事ですが、マナーとなれば話は別。線引きは曖昧且つ国や時代によっても変わり、何より、マナーを重んじるか否かは個人の裁量に委ねられます。
パチ屋でいうならば、掛け持ち遊技はルール上ダメだけれども、ディスクアップやシンフォギアを打つ際に音量をMAXにするのはルール上は問題なし。隣人に気を遣って音量を下げるのは、あくまでもマナーなのです。
先日、とあるホールで某ART機を打っていた時のこと。出玉はそこまで伸びないながらも朝から非常に挙動が良く、昼休憩の時間を迎える頃にはハタから見てもアタリだとわかるデータになっていました。
すると、逆に明らかなダメ台である隣にスッと若者が座り、打ち始めるなり良かったらどうぞとジュースを差し出して「今日は何時まで打つんですか?」とひと言。
はは〜ん、若者よ。キミの目的は僕との写真でもサインでもなく、この台だな? このジュースはいわば賄賂。ジュースで僕を手なずけつつ、高設定を譲ってもらおうという魂胆だな?
このゲンズブール、貴様の目論見などまるっとお見通しよ!
差し出されたビックルをグイッと飲み干し、16時までだと伝えると、案の定若者は「この台って…その後どうするんですかね?」と食い気味に聞いてきましたので、やっぱりねと思いながらも、ヤメますよ〜挙動いいんですけどね〜ハハハ〜と答えたところ、「ヤメる時譲ってもらえませんか!?」とこれまた予想通りの返答。
セイセイセイ、落ち着け若者よ。
こういう仕事柄、この「ヤメる時譲って下さい」は月に数回は言われます(決してSTDではないよ(^_−)−☆)。
しかし僕は結果的に譲ることはあっても、そういった「約束」をしたことはありません。
譲ると約束をしてしまうと、僕がヤメるタイミングでその人が離れたところにいるとわざわざ呼びに行かないといけなかったりしますし、そういった行為が他の方から見てあらぬ誤解を招く可能性もあります。
ですから、ヤメた後はあくまでも早い者勝ち。約束はできないけど隣でずっと打ってりゃそのうちヤメるから、その時に誰よりも早く台を押さえなさいと若者に伝え、定時までにブッコ抜いてやるとブン回し態勢に入りました。
がしかし…。
この若者、その後間もなくして食事休憩を取ったと思ったら、戻ってきた後も一時間ほど打ってまた休憩。このホールのルール上、食事休憩は何回とってもいいとはいえ、ちょっとこれはあからさますぎるでしょう。しかも2回目の食事休憩から戻ってきたあとも、少し打ってはウロウロを繰り返し、若者の台はこの数時間で数百ゲームしか回されていないのです。
ルール上は問題ないのかもしれませんが、マナーという点ではこれはダメ。少なからず自分が関わっているのであれば、これ以上見過ごすわけにはいきません。
自分のルールを曲げるのは癪ではありましたが、「打たないのなら台は開放しなさい。休憩所で待ってればヤメる時に教えてやるから」と伝え、彼には席を離れてもらいました。
その後、ヤメる時間がやってきたのでドル箱を店員さんにお願いしつつ、ちょうど通路あたりにいた彼に手でバツを作りながら「ヤメるよ」と合図を送ると、どこからともなくやってきたキャップにマスク、デニム地のパーカーにデニム地のスウェットパンツ(細身)、さらにトゲトゲのついたミニトートを持った見た目EX◯LE系男子がガバッと割って入り
「俺も狙ってたんすけど、彼が打つって決まってたんですか?」
と、最後の最後にこれまたメンドクサイ事案が発生。
しかしまぁ、下皿にはすでに彼のペットボトルが届いてましたから、決まってたとかじゃないけど彼もずっと待ってたよ、であるなら俺は早い者勝ちとしか言えんよね、とEX◯LEに伝え、己のルールを曲げてしまったことを後悔しつつ、皆もう少しマナーが良くなりゃぱちんこ・パチスロのイメージも多少は良くなるのになと思わずにはいられませんでした。
がっつく気持ちもわからんではないんだけど…ね。
※サムネとこの日の実戦機種は関係ありません
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