ちなみに
記事一覧へ公開日: 2015/02/15
旅打ち用語・パチスロ用語の基礎知識シリ~ズ。あいうえお順の10回目は「こ」から始まる言葉です。
ことわざ・かんようく【諺・慣用句】
ことわざや慣用句には、お金やギャンブルにまつわるものが多く存在しています。たとえば
【早起きは三文の得】
【一獲千金】
【金の切れ目が縁の切れ目】
【バクチと相場は死んでも止まぬ】
【タイム・イズ・マネー】
【金があれば馬鹿でも旦那】
【悪銭身につかず】
【コイン1枚を笑う者はコイン1枚に泣く】
【金持ちケンカせず】
【猫に小判】
…などなど。それぞれの意味についてはココで説明しませんが、どれもこれも、
いちいち身に染みる
言葉ばっかりです。古傷が痛む…
また、地名が含まれていることわざ・慣用句というのも数多く存在しています。たとえば
【京の着倒れ大坂の食い倒れ】
【江戸べらぼうと京どすえ】
【江戸っ子は宵越しの金を持たない】
【日光を見ずして結構と言うなかれ】
【江戸の仇を長崎で討つ】
…などなど。
やっぱり、江戸や京都、大坂(大阪)、日光、長崎など、江戸時代にメジャーだった地名が使われがちなんですねー。当然です。
そんな中、三重県の地名が含まれていることわざや慣用句もいくつか存在しています。
たとえば…
【その手は桑名の焼きハマグリ】
…「その手は食わないぜ」と言いたい場面で、「食わな」と三重県の「桑名」をかけた、要するにダジャレですね。すでに江戸時代には広く使われていた言い回しなんだそうです。ちなみに焼きハマグリは桑名市の名物です。
【伊勢へ七度、熊野へ三度】
…三重県の伊勢神宮や和歌山県の熊野大社などへ、何度も何度も熱心に参拝する様子を言った言葉ですね。信仰深いさま、です。
【あこぎな商売をしやがる】
…ん?
これの、どこが三重県なの?
はい、ここが三重県なんです
三重県の県庁所在地である津市に、阿漕浦(あこぎうら)と呼ばれる海岸がありまして。現在は遠浅の砂浜で、良質な海水浴場として知られています。
その昔、阿漕浦の海岸は伊勢神宮(=神)に献上する魚介類を採取するための特別な場所でした。一般の漁は禁止されていたんですね。
しかし、ある日、一人の漁師がココでこっそり漁をします。普段は禁漁になっている場所なので魚影が濃く、たくさん採れたんですね。しかし、それがバレて重罪に処せられたわけです。
このことから、ほかの人間を出し抜いて荒稼ぎをすることや、義理人情に欠ける強欲な行動などをさして、阿漕なマネをする、阿漕な商売をする、阿漕なやつ、などと使われるようになっていった、と。
JRの駅名にもなっている地名です。
ちなみにインターネットで調べる際、検索窓に『アコギ』とカタカナで入力すると、「アコースティックギターの略」と出てきます。
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