ガソリン価格の話
記事一覧へ公開日: 2015/02/12
クルマで旅打ちをするとき、どうしても気になるのがガソリンの価格です。
(↑の写真は2015年2月9日に愛知県で撮影しました)
レギュラーガソリン1リットル=120円の表示。去年の夏頃と比べたら、かなり安くなっています。
ガソリン価格は地域によって違うので、ここまで安くなっていないところもあるでしょうけどね。
去年の夏頃、最高で1リットル165円ぐらいだった記憶がありますから、120円といえば、半年間で2~3割ぐらい下がってることになりますよ。
しかしですね、国際的な原油取引価格の推移を調べてみたら、ここのところの大幅下落により、去年の夏頃と比べて半分ぐらいにまで下がってるんですよねー(1バレルあたり100ドル前後→1バレル50ドル前後)。
じゃあ、どうしてガソリン価格も半額にならないの?
うん、いいところに気がついたね!(カメラ目線)
「日本国内で売られているガソリンには、それなりの税金がかけられている」ってのは皆さん知ってると思うんですけど、その内訳については、あんまりハッキリとは知らないですよね。
え?
知ってる?
ボクは知りませんでした。
調べてみたら、ガソリンにかけられている税金はガソリン本体価格の変動に関係なく「1リットルあたり○○円」というように、がっつり固定されているようです。
具体的にはガソリン1リットルあたり…
揮発油税=48.6円
地方揮発油税=5.2円
石油税=2.54円
合計…56.34円
この「56.34円」の部分については原油の価格が上がろうと下がろうと全く関係なく一律固定なんですねー。
つまり、原油価格が半分に下がったとしても、街角のスタンドで売られる段階でのガソリン価格は半分まで下がらないということになります。イメージとしては、↓のような感じかと。
ガソリン本体価格が約97円→約55円へ、ほぼ半分に。
しかし税金は(56.34円+消費税)→(56.34円+消費税)で、ほぼ固定。
ガソリン価格が下がったからといって、国に納める税金も少なくなるわけじゃなかったんです。
むしろ、ガソリンの販売価格が安くなると今まで以上にクルマを使う人が増えるので、ガソリンの総消費量が増え、税収も増えるんじゃないでしょうか。
ボクは年間、旅打ちやら何やらで3万km以上走っています。仮に3万kmちょうどだとすると、ざっくり計算して、消費するガソリンは約1500リットル…
1500リットル×56.34円=8万4510円
ガソリンを買うときには消費税8%も合わせて払いますから、だいたい年間10万円ぐらいはガソリン関係の税金を国に納めていることになりますかね。
揮発油税等の、いわゆる「ガソリン諸税」は道路や橋の建設・維持に使われるほか、渋滞を緩和するためという理由で地下鉄建設にも流用されたりしているようですし、何年か前に法律が改正されてからは一般財源としても使われているようですし…。
これをどう考えるかは人それぞれでしょう。
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