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名波誠

それでいい

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公開日: 2018/03/22

 

気温の低い日に「さむ~」とか言いながらカラダを震わせていると

「え?名波さん、北海道出身なのに?」

と、軽く驚かれることがあります。

 

いやいやいや、たとえ北海道出身の人間であっても、寒い日は普通に寒いっすよ。

なるほど確かに、ちょっと雪が降ったぐらいで

いちいち驚かないですけどね。

 

寒さや雪に慣れているのは間違いありません。でも、寒さに強いか弱いかで言ったら、おそらく

普通です。

 

雪山で団体で遭難したときに、北海道の人間だけが生き残って、ほかの人は力尽きるってこともありません(たぶん)。

 

あと、「(北海道に住んでる人は)おいしいものばっか食べれるからいいですね」と言われることもあります。

これについては、おっしゃる通りの部分もあるし、そうじゃない部分もありますかね。

 

昭和50年頃(名波アマが子供だった頃)、北海道では毛ガニ1匹(1杯)が100円から300円ぐらいで売られていたんですよ。

今より物価が安かった時代とはいえ、少なくとも「超高級食材」ではありませんでした。

4人家族の名波家では、「きょうの晩ごはんは毛ガニがメイン」という日には必ず人数分(毛ガニ×4匹)が食卓に並んだものです。年に何回か食べてましたねえ。

ちなみにボクはカニミソが苦手だったので、いつも誰かにあげてました。

 

しかし、調子に乗って毛ガニを獲りすぎたせいか、昭和60年代以降は漁獲が激減。現在は、ピーク時の5分の1から10分の1ぐらいの量しか獲れてないんだそうです。

そりゃ高くもなりますわなあ。

重さとか時期にもよるけど、いま札幌の市場で売られている毛ガニは1匹5000円前後が相場です。

 

っていうか、ゴメンナサイ。

あの頃、毛ガニの資源保護なんてことを全く考えず、食べすぎちゃったんだと思います。獲れるだけ獲って、食べれるだけ食べちゃったんですよ北海道民が。

現在は市場への出荷が禁止されているメスの毛ガニも、当時は規制がなく、自由に獲りまくっていたでしょうから。

 

 

…え~と、何のハナシでしたっけ。

北海道の人間は、いつも美味しいもんばっか食べてるのか?ってハナシですね。

 

あらためてボクの見解をざっくり言うと「北海道ならではの美味しいものも確かにあるけど、ほとんどはフツーのものを食べがち」って感じでしょうか。

カレーライスや肉じゃが、サンマの塩焼き、鶏の唐揚げ、ハンバーグ、セコマの弁当などなど。普段はフツーのものを食べてますよ。北海道だから特別ってことはありません。

1匹5000円もする毛ガニなんて気軽に食べれるわけないですし。

 

 

大人になった今ならカニミソを誰かにあげるなんてことしないのに。毛ガニが将来、高級食材になるなんて考えもしなかった子供の頃の自分はバカだったなあ。

なんてね。今だから言えるわけで。

 

のちのち高級食材になるかどうかなんて、その時点では分かりません。

 

パチスロも同じで、「あのとき、もっと打っておけば良かったなあ、モッタイナイことしたなあ」と、あとになってから思うことがありますけどね。

その時点では分からないものですよ。それでいいんだと思います。

 

(´・ω・`)
むりやりテレマーク

 

 

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