二者択一話法
記事一覧へ公開日: 2021/03/16
まずは、前回のブログ記事のオマケから。
攻略法販売の広告が載っていた某パチスロ雑誌(4号機時代の2002年発行)の中に、某グラサン師匠の漫画家デビュー直後の読み切り作品がありまして。
そのオチとなるコマに描かれていたのが「攻略法販売会社から届いたDM」でした。
あなたはもう…
スロットで勝つことを
あきらめたのですか?
最後に聞きます!
あなたは、スロットを
やりますか?
やりませんか?
DMの文面に、巧みな「二者択一話法(にしゃたくいつわほう)」が使われていることがわかります。
攻略法を買いますか? 買いませんか?
ではなく
パチスロをやりますか? やりませんか?
と、答えがわかりきっている二択(選ぶのが難しくない二択)を投げかけてきているのです。
そりゃあ、パチスロをヤメる気はないですもんね。
よほど特別な事情がない限り、答えは一択でしょう。
これは、ボクが会社勤めの営業マンをやっていた時代から普通に存在したセールステクニックです。
買いますか? 買いませんか?
ではなく、
もし選ぶとしたら白色と赤色、どっちのほうが好みですか?
とか
大容量の300リットル型もあるけど、○○さんのお宅の場合は230リットル型のほうが経済的だと思います。
とか。
まだ買うと決めてない段階で、選ぶのが難しくない二択をキメていくのです。
そうこうしているうち、なんとなく、少しずつ、その気になっていってしまうというやつです。
このテクニックは営業の現場だけに限らず、政治家とか公務員さんが政策をスムーズに進めたい場合や、なんだったら恋愛の駆け引きにも使えちゃったりするんですけどね。
あざといやり口であると言えなくもないので、取り扱い注意です。
営業経験のない人(多くの人は経験ないでしょうけど)は二者択一話法なんて言葉を聞いたことがないかもしれませんが、あらかじめ知っておくと、口のうまい人が二者択一話法でグイグイ迫ってきたときでも落ち着いて対処することができるんじゃないかと思います。
知っておいて損はありません。
あ、そういえば。
パチンコ店の景品カウンターで端玉のお菓子を客に選ばせるときにも、これと似た二者択一テクが使われている場合がありますよね。
店員さんが、あらかじめ右手に1個と左手に1個、お菓子を持っていて、強制的に二択を迫ってくるやつ(にがわらい)。
客をさばくのに要する時間を節約する“時短テク”としての二者択一なんだろうと思いますが、右手のお菓子と左手のお菓子、どっちも好きじゃないときでも瞬時に決断しなければならないので、ストレスを感じる場合があるということを申し添えておきます。
いや、もしかしたら、あえて客にストレスを与えることにより遠回しに「会員カードを作って端玉はカードに貯めましょう」と促してくれている可能性も??
「まずは」から書き始めて「パチスロひとり旅Classic」につなげるつもりだったのですが、微妙に長くなってしまったので今回は二者択一の話だけで終わっときます。
それでは最後に聞きます。
これからも、あなたはパチスロを…
(´・ω・`)
答えを聞くのがコワイ
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