Coffee&Cigarettes&Pachinko
記事一覧へ公開日: 2024/07/30
明けない夜はある
1時間あれば10万勝てる時代ですのでちょっとした時間潰しの選択肢としてパチンコをオススメしやすくはなりましたが、とはいえ都内は交換ギャップがあるし、私のようなヒキ弱ではたったの1時間じゃ初当りが引けません。なので結局、ちょいの間を持て余した際はみなさまから頂いたスタバカードを利用してコーヒーブレイクと決め込むのが定番です。
先日、新宿で小1時間暇なタイミングがあったのでいつものように安心安定実質無料のスターバックスへと足を運んだところ、週末の夕方ということもあって店内は大混雑。今どき珍しく紙タバコがOKの老舗純喫茶、珈琲タイムスへ行くことにしました。
打ち合わせや開店待ちのために何度か利用したことがあるものの最後に行ったのは数年前。電子タバコへの移行を拒むおじさんたちがスポーツ新聞を読みながらまったりする場所という印象だったので、店内に入ってまず客層の若さに面食らい、さらにその大半が紙タバコを吸っていることにも驚きました。え? 今の若者ってタバコ吸わないんじゃないの? コスパとかタイパとか気にしてたら吸えないよね? と。
少し調べてみたところ、厚生労働省が2023年7月に発表した「国民生活基礎調査の概況」によると、20〜24歳男性の喫煙率は19.0%、20〜24歳女性は4.8%とのこと。年々減少傾向にあるとはいえ、20代前半の男性は5人に1人が吸うんだ! 思ったよりも多いな! という印象を受けました。
純喫茶に集いし若者たちの風貌から察するに、まさに映画「Coffee&Cigarettes」は必修科目とでもいうようなサブカル風のオシャレな若者たちばかり。パチンコ屋では見かけない風貌です。
田舎育ちである面も大きいかもしれませんが、私が若い頃はヤンキーとギャルが入り混じった文化がメインであり、逆にタバコとパチンコが必修科目でした。タバコの隣にはいつもパチンコがあり、パチンコの隣にはタバコがあったのです。
シーシャではなく紙タバコの煙が充満する店内にオシャレな若者たちがひしめく様を眺めていると、若い世代にとってはタバコってもはやサブカルチャーなんだろうなと感じつつ、タバコにたどり着いているならパチンコまで来てくれてもいいのではないかと思うのです。そもそもパチンコもサブカルチャーな一面がありますし。
そんなことを考えていると、若い世代にもっとパチンコを打ってもらうなら遊技しながら紙タバコが吸える店に戻せばいいのではないかと思いいたりました。
もちろんそんなことがもはや叶わないのは承知ですし、分煙化が進んだことにより服や髪に匂いがつかなくなったので個人的にはかなり歓迎もしておりました。それに、分煙化とコロナ禍がちょうど同じタイミングだったせいもあるとは思いますが、席で紙タバコが吸えなくなったことが客足の低下に直結しているともあまり感じません。
とはいえ、若い世代を取り込むチャンスに関しては逃しているのではないか。純喫茶にいる若者たちをどうにかしてパチンコ沼に引きずり込むために紙タバコがダメなら、東上野にあるパチンコ村を下北沢に移転させるしかないですね。新台を試打したついでに古着屋巡りをして、立ち飲み屋で一杯ひっかけて帰れれば私にとっても最高ですし。
PS.私もついに「若い頃は……」なんて言っちゃうフェーズに突入してしまいました。
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