和歌山県民は絶対に読んだ方がいいオススメ本
記事一覧へ公開日: 2024/10/01
これを機に中瀬ゆかりさんが和歌山出身者であることを知りました
お好み焼きをおかずに白米を食べられないせいか方言があまり出ないしゃべり方をしているせいかは分かりませんが、関西出身だと話すと高確率で驚かれます。関西弁はモテるからもっと出した方がいいよと言われることもありますが、私だって大阪や京都、もしくは神戸の出身ならそうしていたでしょう。
私の出身地は日本屈指のマイナー県である和歌山。関西は南下するほど言葉遣いが汚くなると言われていますが本当にその通りで、一括りに関西弁と言っても京都と大阪では全然違いますし、和歌山はもっと違います。高校の頃にアメ村の古着屋の店員から、「あんたら和歌山から来たやんな〜?」とズバピタで言い当てられたことが恥ずかしくて、上京したら絶対に標準語を話そうと決心。あまり関西弁を使わない理由は主にコレです。
我が和歌山は来店のオファーがきてもアクセスが悪いからと断られがちですし、ほとんどの女子ライターが日本のどこに位置するのかを知りません。和歌山出身の有名人も少ないですし、映画やドラマの舞台になることなんてかなりまれ。とにかくマイナー県なのです。
そんな和歌山が生んだロックスターと言えば、L'Arc〜en〜Cielのhydeさんとドレスコーズ(「人間ビデオ」はパチンカスにもなじみがあるはず)の志磨遼平さんですが、先日志磨さんの初の自叙伝「僕だけはブルー」(シンコーミュージック)が上梓されました。
もちろんさっそく購入して読み進めているのですが、志磨さんが和歌山で過ごした幼少期から19歳までの話がとんでもない和歌山濃度でして。もうね、160キロストレートに申し上げてですね、頼むから和歌山出身者は全員読んでくれ! 私はこの本を読んだ者同士で和歌山の話がしたい!!!
だって作中に「和歌山大学教育学部付属中学」「向陽高校」「ナルミ楽器」「オールドタイム」といった和歌山県民ならピンとき過ぎるワードがたくさん出てくるんだよ? 和歌山のオーバードーズで死んじゃうって!!!! なにぶんマイナー県なもんで故郷の描写がある書物を読む機会なんてほとんどなく、耐性が皆無なんだから。
このコラムを読んでくれている方の中にどれくらい和歌山出身者がいるかはわかりませんが、和歌山のことがこんなに書かれた書籍はないんじゃないかな。だから僭越ながらオススメさせて下さい。
あと当然ではあるんですけど、音楽で生きていくと決心した人間の頭の中を覗けることがなにより面白いですし、最後の方に掲載されているファンの方々からのメッセージが賞賛だけじゃなくて怒りや不満もむき出しのままだったりするのもとんでもないです。すごいものを見てしまった気持ちになれます。
PS.和歌山城で撮り下ろしたと思しきグラビアがめちゃめちゃイカしていたので和歌山県民は絶対買った方がいいです(しつこい)
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