喪失のレオ子

いつまでもいると思うな親と推し。……って誰が言ってたんだっけ？

BTSにハマってからというもの、少し生活が変わりました。

移動中は、だいたいradikoでサンドリやオールナイトニッポンを聴いていたのがBTSのPVを観る時間になり、家で視聴するバラエティ番組もBTSメンバー全員が出演する配信番組「Run BTS!」ばかりになってしまいました。

今まではお笑い色の強いバラエティ番組を好んで視聴しておりまして、「テレビ千鳥」「相席食堂」「ゴッドタン」「水曜日のダウンタウン」「有吉の壁」「有吉ベース」「ロンドンハーツ」「爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!」「あちこちオードリー」「やすとものいたって真剣です」「イグナッツ!!」「マヂカルクリエイターズ」「アメトーーク！」など挙げればキリがないですが、自分の時間のほぼ全部をバラエティ番組の視聴にBETしていた生活だったのに、BTSにハマるや否やそれらをサッパリ観なくなってしまいました。

これまでず〜っと、女子ライターがサンドに金を突っ込みまくってキャッキャしているだけの動画の何が面白いんだと思っていましたが、あれもきっと好きな人からすれば、「だがそれがいい」なんだろうなとようやく理解ができそうです（笑）。日進月歩、日々成長だね！

かと言って「Run BTS!」がアイドルがキャッキャしているだけの面白くない番組なのかと言えば、全然そんなことはないんです。

メンバーたちは世界的なスターになった今でもありえない量の水を浴びせられたりと、かなり身体を張らされていますし、そして身体を張っているだけなのかと言えばこれまたそんなこともなく、お笑い的な展開を意識して立ち振る舞いを選択していることも伺えます。

その点は女子ライター密集動画とは違いますね。

あと、メンバーがバランス良く発言したり突っ込んだりするので、誰かが前に出過ぎている、ということがなくウザさも感じません。

その点もその手の動画で何か取っ掛かりを作ろうと必死になって毒を吐いた結果、加減を間違えウザさが際立って終わる私とは違います。

余談ですが、「Run BTS!」を観ていて思ったのは、振ってオトすと言ったようなお笑いのルールやシステムのようなものがしっかりあって、すごく日本のバラエティ番組と似た部分が多いなということ。アイドルの在り方は全然違うのに、バラエティでの振る舞いが非常に似ているのは興味深いところです。

さて、冒頭の「いつまでもいると思うな親と推し」はBTSも例外ではなく、韓国には兵役があるため、入隊が延期される制度が導入されたものの、彼らが今のような活動を続けられるのもあと数年もありません。

ただ、いつかその日がやって来ることはあらかじめわかっているので、心の準備ができます。そのぶんまだマシだと言えます。

先日、推し曲がApple Musicから忽然と姿を消していたことに気づき、ショックを受けました。最近私はALIというバンドの楽曲にハマっていて、特に梅田サイファーとコラボした「FEELIN' GOOD」という曲が大好きだったのです。

明るく爽やかな曲で、よく仕事前に聴いて気持ちを作っていたのに……。ボーカルのLEOさんの人たらしっぽい魅力も唯一無二で、来世で生まれ変わるリストに入れていたばかりなのに……。

メンバーの不祥事があって活動休止状態になっていたことはネットの記事で目にしていたけれど、まさか配信まで止まっていたなんて。あまりに突然のことでダメージが大きく、久しぶりに目の前が真っ暗になりました。

サブスク配信で聴けなくなったのならCDを買うかと思ったのですが、タワーレコードの通販サイトでは「注文できません」の表記になっていて、amazonでは商品のページすら見当たりません。絶望です。

ALIと言えば一番有名な曲はアニメ「呪術廻戦」のEDだと思うのですが、今の小学生たちは早い段階からこんなオシャレな曲に触れられて羨ましいなと思っていたんです。「LOST IN PARADISE」という曲なのですが、それも当然配信がなくなっておりました。

私世代は今でも深夜3時頃に「アンバランスなKissをして」でバカみたいに盛り上がれるくらいですから、小学生くらいのころに馴染む楽曲ってとても大事だし、そういう曲が手軽に聴ける機会がなくなるのは悲しいことです。

私は、さらば青春の光が大好きだからこれからも東ブクロさんをテレビで観たいし、ポン酢のことで殺されそうになる渡部さんだって好きだし、とんかつDJアゲ太郎を地上波で流してほしい。

当の本人が何かをやらかしたせいなのは全くその通りなんだけど、私から推しを奪うのはいつだって観もしなければ聴きもしない部外者だってのは、納得がいかない部分があるな、と。

PS.ButterのHotter Remix最高でしたね。