魔の10日間-後編-
記事一覧へ公開日: 2022/07/29
【7月16日】
連休中に体調を崩したら嫌だな、そんな不安はあったが案ずるより何とやら体温は37.5℃付近まで下がっていた。普段なら、「これぐらいの熱ならなんてことない」と笑って過ごせそうだが、ずっと38℃超えの熱で寝込んでいて体力がないので無理はできない。
もし、ここで熱がぶり返しでもしたら今までの苦労が水の泡。それだけは避けたかったのでじっと安静。早くパチスロが打ちたい、早く万枚出したい、早く万枚婚がしたい、そう願いながら眠りについていた。
【7月17~18日】
もう食欲は完全に戻ったし、元気にもなってきた。あとは熱が下がるのを待つだけ…なのだが37.5℃がしつこい。治りそうで治らない、ぶり返しが怖いので積極的には動けないというストレス。「早く熱下がれよ。いい加減、熱下がれよ」とイライラした。
あと、10日ほど寝ていて、その半分ぐらいはずっと食欲がなかったので、きっと体重は落ちているだろうなとなんとなく体重を測ってみたら、なんとビックリ6kgも落ちていた。
何度ダイエットを試みても失敗ばかりだったのに、たった10日でここまで落ちるとは病気というのは恐ろしいなと感じつつも、この体重を維持したいなという欲も出てきた。
とはいっても、自分の足を見てみるとお爺ちゃんのように細くなっていたので、筋肉を増やして多少は体重を戻さないといけないなとも思った。
【7月19日】
朝起きたら、めちゃくちゃ快調だった。これはもしやと思って体温を測ってみるとついに36℃台にまで下がっていた。熱が上がるときは突然だったが、下がるときも突然だった。
終わった、ついに終わった。もちろん、これではしゃいで熱が上がったら馬鹿なのでこの日は様子見。明日も熱が上がらないようなら晴れて完全復活だなと狂喜乱舞した。
【7月20日】
体温を測ってみると、どの角度から見ても平熱だった。こうして私の戦いは終わった。結局、高熱の原因は何だったのかは判らない。
・陰性が続いたけど、実はコロナだった
・診察通り、風邪だった
・熱中症だった
・他に原因があった
色々な可能性はあるけれど、よく判らない。ただ、素人判断になるが、どうしても風邪とは思えなかったのだがどうなんだろうか。
なんにせよ、今回の件で健康であることの大事さを身を持って知ったので、20年ぶりぐらいに健康診断に行こうかなと考えている。絶対にどこか悪いところがあると思ってずっと避けていたが(難聴は間違いなくある)、今、自分の身体がどうなっているのかを知っておく必要があるなと心底そう思った。
おそらく、パチ・スロ業界のフリーランスな人たちは、私と同じように健康診断とは縁遠い生活をしていると思うので、スケジュールが合ったら誰かと一緒に健康診断を受けて不健康王決定戦とかしてみたいものだ。
で、寝込んでいた10日間を振り返ってみると、「お腹が空いているのに身体が食べ物を受け付けない」これが肉体的に一番キツくて、「風邪といわれたけど、本当に風邪なのかと疑心暗鬼になった」ときが精神的に一番キツかった。
そんな肉体的にも精神的にもまいっていたときに、私を救ってくれた存在があった。それは『パルム』だ。濃厚バニラのアイスクリーム『パルム』だ。
固形物が食べられなくても、アイスなら大丈夫だった。そして、全てを包み込んでくれる甘さは心を落ち着かせてくれた。
我が家には『パルム』が常にストックしてあるのだが、これが無かったら私は耐えられなかったかもしれない。そう、『パルム』は私の命の恩人といっても過言ではないのだ(過言)。
皆もいざというときのために、冷凍庫には『パルム』をストックしておこう。
最後に余談となるが、熱が下がって最初にやったことは映画(Amazonプライム)を見たことだった。映画を見て心をピョンピョンさせて気持ちを元気にさせよう試みたのだが、見た映画が悪かった。
私がチョイスしたのは、前から気になっていた『ミッドサマー』。崖の上から人がピョンピョン飛び降りるホラーな作品だったのでメンタルがゴリゴリに削られた。
【教訓】
『ミッドサマー』は病み上がりに見る映画ではない。
ライター・タレントランキング