お祭り広場は小さな宇宙

ドーン、ドーン!!!!

TVをつけると花火大会の模様が映し出されていた。気付けばもう8月、夏がやって来た。7月の時点で気温がサマー過ぎて既に身体が夏男と化しているが、これからが夏本番。海水浴、盆踊り、そして、夏祭り。

夜空に花火の花が咲いたら 祭りの合図だ 楽しみね
輪投げに綿菓子 くじ引き（金魚すくいもね）
太鼓のリズムで ワクワク（ワクワク）
踊ろ 歌おう 夏の 祭り
世界中に 届け（祭りだ わっしょーい）

夏祭りというと、不思議と脳内で流れ出すメロディー。

知らない人のために簡単に説明すると、2005年に登場した4号機のストック機『祭の達人 ウィンちゃんの夏祭り』の主題歌（「ウィンちゃん音頭～お祭り広場は小さな宇宙～」）だ。機種名で勘の良い人なら察したと思うが、ゲーム『太鼓の達人』とのタイアップ機でもあった。

タイムシリーズに登場するウィンちゃんとナムコキャラクターが共演している、まさにお祭りのような機種。ただ、機械割は全然お祭り感がなく、設定6でも108％でお世辞でも甘いとはいえない仕様だった。

それ故か、あまり人気はなかったのだが私は好きだった。大勝した記憶は全くといっていいほどないけれど大好きだった。

その理由は、主人公のウィンちゃんが兎にも角にも可愛かったのだ。

浴衣姿のウィンちゃんが可愛かった。はっぴ姿のウィンちゃんが可愛かった。タイムシリーズとウィンちゃんの成長を並べてみると、

タイムクロス…赤ちゃん
タイムパーク…ロリ（3歳）
タイムレスキュー…ロリ（7歳）

こんな感じ。祭りの達人はパークとレスキューの間の話だと思うので、5～6歳ぐらいだろう。うむ、カワイイ。

もちろん、当時の私はスマホ…ではなく携帯片手にパシャパシャと写真を撮りながら打っていた。一番のお気に入り写真は、三輪車レース演出の失敗画面。

ウィンちゃんがじたばたと悔しがっていて、浴衣からチラリと太ももが見えるところが良かった。本当に良かった。写真も添えてどこが素晴らしいのかを詳しく説明したかったのだが、流石に当時使っていた携帯は見つからなかった。

あと、この機種には遊技以外にも思い出があって、それはボーナス後に表示されるパスワード。今だと設定示唆なのかなと思うかもしれないが、当時はそんな演出はほとんど存在していなかったので違う用途があった。

専用サイトがあってそのパスワードを入力すると、ミニゲームができたり、プレゼントに応募できたりした（記憶は曖昧）。ネット上の某巨大掲示板では有志たちが力を合わせて、全パスワードを公開していたものだ。これには本当に助かった。

他にも、メーカーのオンラインショップを生まれて初めて利用して「ウィンちゃん音頭～お祭り広場は小さな宇宙～」のCDを購入した。

さらにいうと、パチスロの音楽CDを購入したのもこの曲が初めてだった。

ドーン、ドーン!!!!

夜空に消えていく打ち上げ花火に誘われ、思い出す当時の記憶。

懐かしい、全てが懐かしい。

この機種と同時期にホールに並んでいたのは『天下布武』、『ニューパルサーX』、『鉄拳R』など。その多くは6号機でも登場しているので、ぜひとも『祭の達人 ウィンちゃんの夏祭り2』を出してほしいものだ。

ウィンちゃんの年齢は、そうだな10歳ぐらいがいいだろうか。カワイイよね、絶対に。

余談ではあるが、タイムシリーズの最終章は、中学生ぐらいに成長したウィンちゃんがタイム博士（数年前に亡くなっている設定）に逢うためタイムマシーンに乗って過去に戻る『タイムレクイエム』だと私は思っている。