ウメッシュ
記事一覧へ公開日: 2022/10/17
駅などでよく見かける、梅酒『The CHOYA』の広告。
私は下戸なのでお酒には全く興味ないが、この広告の
「これはもう、梅酒というより、チョーヤです。」
というキャッチコピーを見るたびに、一度飲んでみたいなと購買意欲が刺激される。
もちろん、既述の通り『The CHOYA』は梅酒。だが、『The CHOYA』は『The CHOYA』であってそれ以上でもそれ以下でもない、ただの梅酒というレベルで括られたくない、そんなメーカーのこだわりを感じ、この一文に込められた自信と説得力に私は惹かれてしまう。
ひと昔前、
「○○を超えるのは○○だけ」
※)○○の中には同じ言葉が入る
といった内容のキャッチコピーをよく見かけたときがあった。記憶は曖昧になるが、『巨人の星』や『北斗の拳』などのシリーズがこのキャッチコピーを使っていたイメージがある(たしか)。
色々なところで使われ過ぎて、今ではやや陳腐化してしまったが「次出るのはシリーズ最高傑作ですよ」、「前作よりも面白いですよ」と印象付ける効果的なキャッチコピーだった。
これと同じように、「○○というより、××です」も遊技意欲を刺激させる言葉なのは間違いないので、堂々とパク…もとい、リスペクトしたキャッチコピーが使われてもいいと思う。例えば、
「これはもう、完全告知機というより、ジャグラーです。」
※)やっつけで作ったイメージ図
ジャグラー好きはもちろん、ハナ派の人間だっておやっと思うことだろう。少なくとも一度は興味を持って打つはずだ(多分)。また、このキャッチコピーを使えばあまり人気のなかった機種でも名機っぽくなると思う、それぐらい魔法じみた力を感じる。例えば、
「これはもう、パチスロというより、大繁盛本舗です。」
※)やっつけで作ったイメージ図
……。
申し訳ない、ただの悪口になってしまった。言葉って難しい。
いや、勘違いしないでほしいのは『大繁盛本舗』は液晶演出が“アレ”すぎたけれど(※)、ゲーム性はしっかりしていたし出玉性能も高めだった。
※)通常時に連続演出が頻発して、連続演出に成功してもボーナス確定どころか何も起きなかった(例:埋蔵金発掘演出→財宝を発見→何もなし)。
まぁ、そもそも『The CHOYA』は“チョーヤ”と「商品名に会社名を入れている=コケることが許されない」ので、渾身の一品ということが判る。それぐらいの自信があったからこそ、ここまで強気なキャッチコピーが打てたのだろう。
今後、本命も本命のド本命、そんな自信満々の機種が誕生したら、ぜひともこの『The CHOYA』のキャッチコピーを参考にしてほしい。あと、6.5号機で『大繁盛本舗』が復活することを願っている。
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