悪夢再び
記事一覧へ公開日: 2023/03/13
小役確率は良好、初当りも軽い、明らかにいつもと違う挙動。
ふと隣を見ると、自分と同様に順調に出玉を重ねている。並びで設定を入れる日なので、これは間違いなく高設定をツモったなという確信を感じた。確定演出を確認できていないので、具体的にどの設定なのかはまだ判らないが低設定ということはまずないだろう。
打ち始めて数時間経って、確かな手応えを感じてほくそ笑む私。一発ツモではなく、この台に辿り着くまで何機種か打ち、おは天もあったのでそこそこ投資していた。まずは逆転を目指さなければいけない。
ここからは長期戦だ、気合いを入れて頑張らないといけない。そう思った私はトイレに向かい個室の中に入った。気合いの入れ方は人それぞれ、私の場合は踏ん張ることが多い。
これより我ら修羅に入る。便意に合わないため出せるものは出し切り、回せるだけ回せ!
そう気持ちを込めてぶりぶりざもん。そして、事を終えてシャワー洗浄でア〇ルを綺麗にして、さあ戦場に戻るか…と気持ちを切り替えようとしたのだが、トラブルが発生した。
止まらないんですけど。
「止」ボタンを何度押しても、シャワーはア〇ルに水を浴びせ続ける。接触が悪いのかと思って、力強くボタンを押すもア〇ルへの刺激は止まらない。
思い出すのは、2ヵ月前。まったく同じことを経験した。
これは間違いない、アレだ。シャワー洗浄している最中にリモコンの電池が切れたのだ。
こんな短いスパンで再度経験するようなことではないだろう。パチスロで例えると遭遇率はロンフリぐらいではないだろうか。そんな薄っ引きはいならない。マジでいらない。
前回、経験したときは対処方法が判らず、延々とア〇ルが刺激され続けてア〇ルが崩壊しかけたが、幸いにも5分ぐらいで自動停止したので事なきを終えた。その後、再び同じことがあったときのためにインターネットを駆使して対処法も学んだ。
なので、もう私は慌てない。
「最近の便器は着座センサーが備わっているのが一般的で、便座から腰を浮かせば自動的にシャワーは止まる」
この目からうろこの情報を学んでいたのでもう慌てない。
……でも本当なのだろうか。
試していないのでちょっと不安。もしかしたら、ネット特有のデマなのかもしれない。なので、腰を浮かす前にまずはもうひとつの対処法である「電源を抜く」を試そうとした。
汚くて触りたくない。
というか、これ簡単に抜けるのだろうか。単純にプラグが刺さっているという感じではなかったので困惑。もし、これで何かトラブルがあったら嫌なので、やはり「腰を浮かす」を試さなければいけなさそうだ。
ネットに書かれていた情報を思い出すと「最近の便器は~」という言葉に引っ掛かった。デマではなくガチ情報だったとしても、今座っている便器が「最近」でなかったら、前回同様に自動停止までしばらくア〇ルに耐えてもらうしかない。
恐る恐る腰を浮かす。お願いだから、止まれ。止まれ。止まれ。
勢いよく立ち上がって、もしシャワーが止まらなかったら個室内は水浸しになってしまうので、しっかりとア〇ルでシャワーを受け止めたままゆっくりと中腰になると……
止まった。
ピタリとシャワーは止まった。確実にシャワーは止まった。ありがとう、ネット情報。よく頑張った、私のア〇ル。
こうして大惨事を逃れて、無事、台前に戻ることができた。
前回同様、全国のホールに言いたい。接客は大事だ、設定を入れることも大事だ。だけれども、それよりも何よりも、お願いだからトイレのリモコンの電池の残量チェックは毎日してくれ。シャワー洗浄中に電池が切れるとマジで焦るから。
ちなみに、これでウンが付いたのが(付いてないけど)、大きなハマリはなく逆転にも成功して快勝することができた。
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