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公開日: 2023/11/13

 

『スマスロ劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語f-フォルテ-(以下、スマスロまどか)』の評判がイマイチらしくて、SNSや動画内での酷評が目立つ。目立ち過ぎて異様な光景にすら思える。

 

正直、自分も不満がないわけではないし、今後も打ち続けるかどうかは定かではない。ただ、それにしても酷評…というか、酷評のレベルを超えた心無い評価が目立つのはどうなのかなと思うところがある。

 

現在のこの状況を見ていると、ふととある機種のことを思い出した。

 

今からおよそ17年前に大人気機種の後継機が登場した。前作は社会現象まで起こした名機だったゆえに、誰もがその登場に期待し、誰もが胸躍らせていたのだが、いざ導入が開始されるとユーザーの反応はイマイチだった。

 

前作は設置期限ギリギリまで現役で活躍していたのに対して、後継機は早い段階から客離れが開始して設置されてから1年も待たずして減台・撤去するところも少なくなかった。

 

その機種の名は『北斗の拳SE(以下、SE)』。今もなお、パチスロ史上第1位の売り上げ台数を記録している『北斗の拳(以下、初代)』の後継機だ。

 

ではなぜSEは初代のように人気を博すことができなかったのか。

 

その理由は複数あり、まずSEのゲーム性自体は初代とほぼ同じなのだが出玉性能(機械割)の低下が大きく、とくに高設定が顕著だった。

 

【初代】
設定4:105.9%
設定5:110.0%
設定6:119.7%

 

【SE】
設定4:103.9%
設定5:105.9%
設定6:106.8%

 

初代よりもバトルボーナスの最低継続率が高い(66%→75%)、天井が浅くなっている(1999G→1500G)、などSEのほうが優れている部分もあったけれど、低くなった出玉性能を補うほどの魅力がなかったのだろう。また、初代の頃に存在した天国確定・本前兆確定パターンの一部が確定でなくなったことも不評の理由だった。

 

そして、何よりも既述の通り初代は社会現象まで起こした大人気機種ゆえに、多くの人が落ち込んだ・打ち尽くしていたので、初代とほぼ同じゲーム性かつ初代から流用している演出も多かったSEに新鮮さを感じることがなかったのだと思われる。

 

故にSEは「初代の劣化版」というイメージを抱くものが少なくなかった。かくいう私もそう感じており、初打ちで万枚を出したにもかかわらず当時はSEのことをバカにしたり、過度な酷評をしていた。

 

だが、このSEに対する評価はスロッターにとっての共通認識ではなかった。人の好みは千差万別、十人十色、スロッターの全員が全員、SEに対して不満があったわけではなかった。とくに初代を打ったことのない人のSEに対する評価は、個人的な経験上ではあるけれど高い傾向にあった。

 

考えてみれば当たり前の話で、社会現象まで起こした初代のゲーム性を踏襲しているのだから、初代と比較せずに絶対的評価で考えればSEという機種自体は面白いに決まっているのだ。

 

パチスロはいつ打ち始めて、どの機種を打って、どんなゲーム性・演出を好んできたか、それは人によって異なる。その経験によって機種に対する評価というのは大きく変わる。

 

『スマスロまどか』を酷評している人の多くは歴代『まどか』シリーズを嗜んでおり、それと比較しての評価が多い。だが、皆が皆、同じ経験をしているわけではない。初代『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』が登場したのは、今からおよそ10年前。この10年の間にパチスロを新たに打ち始めた人は当然いるし、歴代『まどか』シリーズを嗜んでこなかった人もいる。

 

その人たちにとって、スマスロまどかはどう映ったのか。

 

皆が皆、酷評されている通りにつまらないと思っただろうか。いや、間違いなく面白いと思っている人はいるだろう。もちろん、歴代まどかシリーズを嗜んでいてもスマスロまどかのゲーム性が好きな人だっている。

 

期待を裏切られたときの心情は理解できるので、どんな機種でも酷評すべきではない、とは言わない。ただ、自分がつまらないと感じた機種でも楽しんで打っている人がいる、ということを忘れずに言葉を選んで発言したほうがいいのではないかなと私は思う。楽しんでいる人がいるのに、それに水を差すのは野暮ってものではないだろうか。

 

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