公開日: 2026/09/07
何においても、“初めて”は記憶に残るものだ。

そう、初めての恋は小学3年生ぐらいの頃だった。
私の通っていた小学校は2年に1回クラス替えをするのだが、その子とは小学1年生の頃から同じクラスだった。3回のクラス替えを経ても、ずっと一緒で6年間同じクラスだった。
好きになった理由は全く覚えていない。ある日、突然、トゥンクと恋に落ちた。今でも覚えているのだが、その子からは甘い香りがした。コロン的なものをつけていたのか、それともいわゆるフェロモンなのか、それとも好きだからそう感じていただけなのか、理由は判らないがイイ香りがした。
私は昔から引っ込み思案だったが、流石に6年間一緒のクラスだと自然と仲良くなるものだ。好きになった最初の頃はドキドキしすぎて何も話すことができなかったが、次第に距離は縮まって一緒に遊ぶこともするようになった。
だが、その後は同じ中学に進学したものの、生まれて初めてそのこと別のクラスになった。それでも最初は交流を続けていたのだが、その子に会うために別のクラスに顔を出す…この行為が恥ずかしくなってきた。
当時は「女の子と仲良くするのはカッコ悪い」的な変な空気感があって、少しずつ会う機会が減ってきて、気付いたら完全に疎遠になっていた。
もしあのとき、私にスプーン一杯ほどの勇気があったらと…今でも後悔はしている。

そう、初めてスリ被害は小学5年生ぐらいの頃だった。
当時、大ブームだったミニ四駆を買うために貯めていたお小遣いを財布に入れて、朝早くから模型店の前に並んだ。
お目当ては『アバンテJr.』という新マシンで、従来のミニ四駆とは圧倒的にスピードが違っていた。それ故に大人気。常に品薄でなかなか手に入れることができなかった。
己の情報網を全開に広げて、ようやくとある模型店に入荷するという情報を手に入れた。
そして、朝早くから並んで情報通り入荷していたことが判るとガッツポーズ。ようやく、念願のマシンを手にできた…と思ったのだが、いざ、会計というときにポケットに入れていたはずの財布が見当たらなくて、購入できずにとぼとぼと帰路に就いた。
家に忘れてきたのかなと思っていたが、帰る途中で道端に財布が落ちていることに気付いた。よく見てみると、その財布には見覚えがあった。
もしかしたらと思い手に取ってみると、その財布は間違いなく自分のものだった。
ああ、そうか財布を落としたのかと思ったのだが、財布の中を見てみるとお金は何も入っていなかった。財布の中にはオモチャのシールやカードを入れていたのだが、それは無事でお金だけが綺麗に抜き取られていた。
ここで自分の身に起きたことを全て理解して絶望した。

そう、初めてのパチンコで1万円負けは社会人1年目の頃だった。
それまでは1日3千円ぐらいまで、といった感じで自分ルールを決めて休日の暇つぶしぐらいの感覚で打っていた。
当時は約1/350のフル時短の確変機が主流だったが、その金額でもしっかりと遊べていたという七不思議。ボーダー超えの台が当たり前に拾えた時代だったが、それでもこの投資額でよく大当たりをコンスタントに引けていたなと思う。
ただ、故に「パチンコって簡単だな」と勘違いをしていた。そんな気の緩みで、ふとしたときに自分の定めた上限を超えても「まだ大丈夫」と言い聞かせて投資を続けた結果、全然大丈夫ではなく惨敗してしまった。
「俺、何やってるんだ。このお金があれば何でも買えたじゃん」
目の前が真っ暗になった。愕然としてふらふらになって帰ったのを今でも覚えている。もうパチンコなんて打たないと心に誓ったりもしたが、現在に至る。
そして、今では「1万円は負けじゃない」というよく判らない考えをするようになるまで成長した。

いや、ホントに成長した。
どれも目を瞑れば昨日のことのように思い出す、素敵な思い出たち。
漫画・ブログランキング
