公開日: 2026/09/14
初めてスマホを手にしたとき、その便利さと快適さに「すげぇ」と驚いた。私はガラケーに固執していた時期があったのだが、その時間が馬鹿らしく思えるぐらいスマホは衝撃的だった。

連絡手段、ゲーム、地図、時刻表…などなど。ありとあらゆるツールが詰め込まれたスマホは、まるで猫型ロボットの秘密道具のように思えた。
だが、人間には良くも悪くも“慣れ”がある。
使い続けているうちにスマホの便利さや快適さは特別なものではなくなり、いつしか“当たり前”になってしまった。
その結果、スマホを使えることへの喜びは薄れ、逆に電池切れや電波状況などで使えなくなったときにストレスを感じるようになった。便利であるはずのスマホが、いつの間にかストレスの種にもなってしまった。
こうしたジレンマは、スマホだけでなくパチスロにも起こっている。

先日、某機種を初打ちした。すると、CZスルーが続いてAT間で大きくハマってしまった。
「はてさて、AT間の天井ゲーム数はどれくらいなのか」
そう思って調べてみると、CZのスルー回数天井はあったがAT間のゲーム数天井は存在していなかった。
※ゲーム数天井はCZ当選のみ
「えー、なにそれー」
一瞬、そう不満に感じた。だが、冷静になって考えてみると初当たりがCZやボーナスになっている機種のAT・ART間天井は、
・ゲーム数天井があれば、スルー回数天井はない。
・スルー回数天井があれば、ゲーム数天井はない(ゲーム数天井はCZ当選のみ、など)。
これが基本パターンで、むしろ両方が存在している機種のほうが少ないことに気付いた。さらに5号機の頃まで遡れば、そもそもAT・ART間天井自体が存在しない機種も沢山あった。
それなのにここ数年でヒットした『からくりサーカス』などには両方が搭載されているケースもあり、私はいつの間にかそれに慣れてしまっていた。慣れ過ぎた結果、それが“当たり前”だと思ってしまっていたのだ。
「今ある当たり前は、決して当たり前ではない」

パチスロは常に進化している。もちろん、規制などの影響によって昔のほうが優れていた部分もある。それでも大部分は時代とともに進化してきた。
しかし、どれだけ良くなっても時間が経てば人はそれに慣れる。スマホの便利さに慣れてしまったように、パチスロの進化もいつしか当たり前として受け止めてしまう。
もちろん、不満を口にしてはいけないという話ではない。
ただ、今ある良さを当たり前だと思い、さらなる良さばかりを求めて欲張ってしまうと知らず知らずのうちに「面白い」と感じるためのハードルまで上げてしまう。
そして気付けば、良いところよりも悪いところばかりが目につくようになる。それでは、結局、損をするのは自分自身だ。
「今ある当たり前を、当たり前だと思わない」
たまにはその良さを意識してみることが、物事を楽しむための術…のひとつなのかもしれない。

だから、ときには“慣れ”をリセットしてみるのも悪くない。
初めてスマホを手にしたあの日のように――。
初めてパチスロを打ったあの日のように――。
今ある当たり前を、もう一度「すげぇ」と思えたなら。きっと、いつもの日常も、いつものパチスロも、今より少しだけ楽しくなる…と思う。
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