ゴーゴージャグラー
北電子
パチンコ・パチスロブログ
公開日: 2018/11/12
今年の「新語・流行語大賞」のノミネート語が発表されて、いよいよ年の瀬が近づいてきたのだなと感じる今日この頃。今年は
・(大迫)半端ないって
・悪質タックル
・カメ止め
・そだねー
・U.S.A
・Tik Tok
・ひょっこりはん
など
がノミネートされて、お笑い分野では「ひょっこりはん」のみというのが特徴的だ。
正直、どの言葉が大賞に選ばれても、パチンコの「リーチ?」ぐらい超絶どうでもイイのだが、自分の使った言葉が大賞になれば歴史に名を残すことができるという点には憧れを感じる。やはり、自分という個が消滅しても自分が生きていたという証はほしいものだ。
ということで、今回は来年に向けて流行りそうなパチ・スロ用語を考えてみた。
【To LOVEる(とらぶる)】
意味:(女の子の)肌の露出が多いこと。
使用例:ツインシリーズはTo LOVEってる演出が多いよね。
【虎舞る(とらぶる)】
意味:似たような演出が連続すること。
使用例:何でもないような演出が虎舞って、これで6章目だ。
【笹づく(ささづく)】
意味:『将太の寿司』の笹寿司のように、陰湿な嫌がらせをしてくること。
使用例:悪質なお客に笹づかれて、トイレに行っている間に確保した台を奪われた。
【佐治る(さじる)】
意味:塩1粒の味の違いが判る『将太の寿司』の佐治安人のように、ささいな変化に気付けること。
使用例:佐治るぐらいの注意力があれば、初見の機種でもリーチ目は判る。
【大年寺る(だいねんじる)】
意味:ウツボと海中で格闘した『将太の寿司』の大年寺三郎太のように、人間離れした力強さを出すこと。
使用例:線路に突き落とされて電車に轢かれたけど、大年寺って閉店までぶん回した。
【リプレイヤー】
意味:リプレイを引くのが上手い人のこと
使用例:
私の名前は回胴ヒカリ。ある日、物置で見つけた古いパチスロの筐体に触れたら、突然現れた“再遊技サイ(りぷれいのさい)”と名乗るサイの幽霊に憑りつかれちゃった。これから私の人生どうなっちゃうの!?
『ヒカリのGOGO!ランプ』
第55回「ゴージャグの秘密」
~前回までのあらすじ~
「天井五連大武會(てんじょうごれんだいぶかい)」も、いよいよクライマックス。準決勝で優勝候補の「量産麦(りょうさんばく)」を倒した私たちの前に現れたのは、エジプト5000年の歴史を持つ最古のプロ集団「王家の谷の専業者たち(エクセル・エジプト)」。
先鋒戦は私と先ペカ男・JUKUとのバトル。対戦ルールは『ゴーゴージャグラー』でペカり勝負。名前の通り、先ペカ(先告知)が得意技のJUKU。ゴージャグには先ペカがないので私は圧勝できると思ったけれど、JUKUはあるはずのない先ペカを連発。これがエジプト5000年の力なの!?
「ど、どうして、先ペカができるの!?」
「フフフ、ゴージャグが貴女の墓標となるのです」
私は動揺を隠せず、上手く大当りのフラグを引けないでいる。このままでは大事な先鋒戦を落としてしまう。なぜJUKUが先ペカできるのか、これを解き明かさない限り、私の勝利はないだろう。
でも、ずっとJUKUの一挙手一投足に注目しているけど、不審な動きはまったく見られない。もうダメ、私は諦めるしかないの⁉︎
敗北という絶望感に襲われて、意識が朦朧としてきた。今の私は雪すら熱く感じるぐらい熱っぽい。そのせいか、JUKUの持っているコインが大きく見えるようになってきた。具体的に言うと、まるで30パイのコインぐらい。
…30パイのコイン!?
私の中に電流が走った。違う、本当にコインが大きいんだ。思い出せ、思い出せ、私。JUKUがペカった瞬間を思い出せ。たしか、ペカった瞬間に筐体のランプは…消えていた!! そうだ、間違いない。
――謎は全て解けた。
「JUKU、先ペカの秘密が判ったわ。あなたが打っているゴージャグは『ゴーゴージャグラーS30』ね」
「っ!?」
JUKUの動揺している顔が、私の導き出した答えが正解というのを物語っていた。
<ゴーゴージャグラーS30>
2003年に北電子が開発・販売した機種である。従来のゴーゴージャグラーとは異なり30パイ専用機で、先告知機能が搭載されている。また、GOGO!ランプ点灯時に筐体のランプも同時に消える。
早瀬書房刊『GOGO!の奇妙な回胴』より
「ククク、たしかにそうです、その通りです。だが、今さら判っても手遅れ。もう貴女の負けは決まっているのです」
「このままだと、本当に負けちゃうわ。久しぶりにやってみようかな、“回道”を」
「………何だと?」
「以前、サイにやらされたことがあったの…。回胴の道なんて性に合わないから気に入らなかったけど、1コだけ納得したことがあったわ」
「知ってる? レバーは片手で叩くより、両手で叩いた方がヒキは強くなるんだって」
私は両手の指を組んで、目の前のゴージャグのレバーに力強く振り下ろした――。
つづく
次回「私はリプレイヤー!?」。
あなたのハートもペカッペカッ。来週もよろしくね!!
とまぁ、こんな感じだ。これで来年の「新語・流行語大賞」は貰ったも同然だろう。
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