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スロカイザー

このマンガがスロい!

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公開日: 2018/12/17

 

先日発売された、大人のコロコロコミックこと『コロコロアニキ』で、ゲーム漫画の金字塔『ゲームセンターあらし』が復活した。

 

なんでも、今回はプロゲーマー編だそうだ。まだ購入していないが、私はこの漫画を読んで育った(リアルタイムではなく、コミックで)と言っても過言ではないので、早く読みたいという気持ちでいっぱいだ。

 

ちなみに『ゲームセンターあらし』を知らない人のために簡単に説明すると、主人公・石野あらしがゲームセンターやゲーム大会で、バトルを繰り広げるゲーム漫画だ。

 

この漫画の特徴は、登場人物が繰り出す“秘技”と呼ばれる超人的な技にある。あらしが得意とした秘技は

 

炎のコマ…レバーを超スピードでコントロールすることで、コンピューターの処理能力が追い付けなくなり誤作動を起こさせる。要するにバグを誘発させる技

 

エレクトリックサンダー…両手を擦り合わせて摩擦電気を起こして、それをゲームに向けて放ってコンピューターを狂わせる。パチ・スロだと完全にゴト

 

真空ハリケーン撃ち…全身を回転させて真空の渦を作り出し、その渦でレバーを操作して高得点を叩き出す。意味が判らない

 

グレートタイフーン…真空ハリケーン撃ちの発展形。大自然のパワーを呼び込んで、あらし自身が台風になる。ますます意味が判らない

 

…などなど。野球漫画で言うところの“魔球”的な技でバトルが繰り広げられた。

 

あらしとバトルするライバルも超人的な秘技を使用したし、「ゲームで世界征服を企む」組織も存在したし、タイムスリップしてティラノサウルスとゲーム対決もした。

 

要するに正統派のゲーム漫画ではない

 

この漫画のノリは、のちの『ミニ四駆』、『ベイブレード』、『ビーダマン』などのホビー漫画に引き継がれている。

 

さて、パチ・スロ漫画も『ゲームセンターあらし』に負けず劣らず、超人が活躍する作品は少なくない。特殊能力を持つ者同士が出玉対決したり、オスイチの才能で常勝街道を突き進んだり、

 

 

仮面を被ったスロライターと漫画家が和気あいあいと実戦したりと様々だ。

 

*)『慎吾と皇帝』が連載されている、『パチスロ7』は毎月26日発売!!

 

その多くはパチ・スロ漫画誌の作品だが、中には一般漫画誌で連載していたものある。今回はそんな一般漫画誌のパチ・スロ漫画を紹介しよう。

 

『ラッキーセブンスター』

賢一

2007年~2008年まで『週刊ヤングジャンプ』で連載。

 

今から10年ぐらい前に、あの“ヤンジャン”でパチ・スロ漫画が連載していたのを知っているだろうか。しかも、勘の良い人なら気付いたと思いが、人気漫画『テラフォーマーズ』の作画を担当している、橘 賢一氏が描いた作品だ。

 

~あらすじ~

幼いころ、育った施設の虐待から逃げ出した銀次と皐月。ボロボロになって行き着いた夜の街で、銀次は「強くなって戻ってくる」と誓い皐月の前から姿を消した…それから15年――皐月は街のパチンコホールの店長となったが、ゴト師やヤクザの横暴に困り果てていた。もはや閉店まで秒読みの危機…。そのとき、皐月の前に凄腕のギャンブラーとなった銀次が戻ってきた…!!

 

主人公・蜂屋銀次が街の荒くれ者たちとパチ・スロバトルする内容なのだが、特殊能力のオンパレード

 

銀次は幼少の頃からパチ・スロを打っていた影響(?)か、常人離れした動体視力を持っており弾丸の雨の中を無傷で飛び回ることが可能。もちろん、登場するライバルたちも超人ばかりで、第1話に登場するキャラを紹介すると

 

花川皐月…本作のヒロインで巨乳の超人的なお色気担当。パンツを見せてくれるが、乳首の描写はナシ。

 

錦山…物語で初めて戦う相手。賭け打ちの回胴人(スロッター)で、賭け打ちという修羅の道を歩んだ結果、片腕がない。だが、その1本しかない腕が寸分違わぬ動きによってまるで3本あるかのように見える。通称“第三の腕(サードアーム)”。一定のペースで刻み続けるその様は、まさに人間体感器

 

第三の腕とか人間体感器とか香ばしい単語が飛び交う錦山だが、このキャラの最大の特徴は容姿と喋り方だろう。

 

 

見た目はまさしくザ・チンピラ。そして、錦山のセリフをピックアップすると

 

「ヒョヘヒョヘヒョヘヒョヘヒョヘヒョヘヒョヘヒョヘ」

「ヒョヘヘヘヘ…」

「ヒョヘヒョヘヒョヘ」

「グヒョヘヘヒョヘヒャヘ」

 

ただの頭のおかしい人だ。しかし、錦山の正体は…ネタバレになってしまうが、東大出のエリート刑事。賭け打ちの回胴人+片腕+ヒョヘヒョヘ+東大出+エリート刑事、私の理解を超えている渋滞しすぎているキャラ設定だ。

 

新藤組のヤクザ…いちゃもんをつけてホールに嫌がらせをするヤクザ。最大の特徴は

 

 

とにかくデカい。『蒼天の拳』の章烈山とまでは言わないが巨人だ。また、身体の横幅も後輩の女子ライター“つる子”に匹敵する

 

つる子

 

そして、このキャラが登場すると、何故かホールの天井まで高くなる

 

「全然出ねえじゃねーか!!」と店員を脅すが、そもそもこの体格でどうやって打っていたのかは不明(ちなみにホールの中に入れた理由は、コミック内の4コマ漫画で説明している)

 

2話以降では、ロリっ娘や、いわゆる“スタンド”みたいな能力を使う者、文字通り“命を賭けた勝負”を見ることが好きな天才パチ・スロ開発者などが登場する。

 

ツッコミどころが多い…というか、ツッコミどころしかない漫画となっている。

 

この『ラッキーセブンスター』は『DMM電子書籍』でも購入できるので(3)、気になった人はゲットしてみよう。第1話は無料サンプルで試し読みすることが可能だ。

 

それでは最後に、銀次がヤクザのパンチを避けたときに言ったシビれるセリフでお別れしよう。

 

「そんな目押しじゃ、大花のビタハズシもできないぜ?

 

『ラッキーセブンスター』がどこかのパチ・スロ漫画誌で復活することを願う。

 

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