あなたは自分を色に例えると何色になるだろうか。
これは今から20年近く前、私が就職活動をしていたときに面接でときどき訊かれた質問だ。
当時は真剣にどの色が良いのかと色々と悩んだけれど(色だけに)、今考えてみると自分をしっかりとアピールできれば何色だって問題なかったのだろうなと思う。
では、もし今この質問をされたら私は何と答えるだろうか。
真っ先に思いつく色は「白」だ。パチスロの白予告の煽りが好きだからとか、桃白白が好きだからとか、白牌が好きだからとか、そういうことではなく、私は人の影響を受けやすく染まりやすいからだ。
「朱に交われば赤くなる」という言葉があるが、まさしく私はこれだ。いや、朱だろうが黒だろうが紫だろうが、すぐに影響を受けてその色に染まってしまう。
で、1週間前。後輩ライターの松真ユウ氏が「万枚出すまで生配信」という企画で凱旋を打った。
この企画は読んで字の如く、差枚で万枚を出すまで最長24時間(編集部で)凱旋を打ち続けるという過酷な内容だ。
いくら一撃性能の高い凱旋と言えども、差枚で万枚を出すのは容易なことではない。波の荒い機種なので負けることだって十分にあり得る。
実際、最初は「これは24時間配信になりそうだな」という雰囲気が漂っていた。
だが、開始5時間を過ぎたあたりでSGGをキッカケに+3000枚前後をキープ。さらに、開始10時間を過ぎたところでSGG…いや、SGG-EXを炸裂させて一気に万枚射程圏内に。そして…
15時間の激闘の末、見事に差枚万枚を達成させた。兎にも角にも、劇的過ぎるので凱旋好きは必見だ。
*)気になった人は『回胴少年チャンネル』、もしくは『パチンコ・パチスロ必勝本WEB-TV』でチェック。
こんなドラマチックでロマンチックでエキゾチックな実戦を見せられたら、私の色は染まりまくり。私の凱旋欲はMAX寸前だ。
ということで、先日凱旋を打ってきた。凱旋は私のスロ人生でもっとも相性の悪い機種と理解しているが、打たずにはいられなかった。
最初は本能の赴くまま空き台に座ろうとしたが、私の財布が「それはあかん」と泣き言を言いだしたので、少しでも条件の良い台を探すことに。すると、据え置きでもリセットでも800Gぐらい回せば天井に到達する台があったので、この辺で妥協と着席。
松真氏のような感動を味わえる展開が起きてほしい。そう願ってレバーを叩くと、700Gぐらい回したところでGG当選。天井まで、あと100GというところでGG当選。
厳密に言うとPGG当選。
もちろん、天井到達後の方が嬉しかったけれどこれでも満足。松真氏のような劇的な展開が訪れたわけではないが大満足。
訂正、劇的な展開が訪れた。
2セット消化したところでGODおかわり。
これはもしかすると、もしかするのではないか。このまま松真氏のように一気に通貫してしまうような一撃を味わえるのではないか。松真氏のようにドラマチックでロマンチックでエキゾチックな展開が訪れるのではないか。
夢見まくりで期待に胸が膨らむとはまさにこのことだ。
一撃3000枚オーバーでGG終了。現実を見て胸がまな板になるとはこのことだ。
それでも今ヤメれば、大勝利でフィニッシュ。私はCALLボタンを押して店員を呼ぼうとしたが、ふと思った。
そういえば、松真氏の配信でも早い段階で3000枚を獲得したな。
似ている、この展開は似ている。出玉のキッカケがSGGとPGGという違いはあるけれど似ている。ということは…っ!?
私は色で例えると「白」。何にでも染まりやすい。もしかしたら、私のヒキも松真色に染まったのではないか。もしかしたら、松真氏と同様にここから再び“何か”が起きて、私も万枚達成するのではないか。
私は全てを察して、ヤメずに続行した。
そして………
燃え尽きた。全部飲まれて、真っ白に燃え尽きた。
私は色で例えると「白」。
何にでも染まりやすく、すぐに燃え尽きてしまう。どうすればこの性格を直せるのだろうか。このままだとバラ色の人生を歩める気がしない。