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公開日: 2021/10/18

 

ある日の午後、街中を散歩していたら路地裏の公園から笑い声が聞こえた。ちらりと様子を覗いてみると、3人ぐらいの児童がキャッキャと無邪気に遊んでいた。

 

この光景を見たのは何カ月…いや、何年ぶりだろうか。元々、外で遊んでいる子を最近はあまり見かけず、このコロナ禍では尚更だ。微笑ましい光景だなと日々の精神的な疲れを癒されていると、「最初はグー」と彼らはじゃんけんをし始めた。

 

何かの順番でも決めるのだろうかと思った次の瞬間、私は耳を疑った。

 

「最初はグー、またまたグー、いかりや長介、頭はパー、正義は勝つ、じゃんけんぽん!」

 

じゃんけんの掛け声のフルバージョンではないか。どうして知っているのか。そもそも、彼らはいかりや長介がどういう人物なのか知っているのだろうか。

 

色々と疑問に感じたが、声をかけて直接訊こうとすると高確率で“事案”になってしまいそうなので、モヤモヤしながら散歩を続けた。結局、その答えは判らずじまい。

 

確実に判ったのはじゃんけんのかけ声を聞いたときに、少年時代の記憶が呼び覚まされたことぐらいだ。

 

そういえば、あんなことがあったな。こんなことがあったな。あのときああすればよかったかもしれないな。

 

当時を思い出して、懐かしくもあり、切なくもあり、私の目頭を熱くさせるには十分だった。

 

ふとしたことで昔を思い出すのは珍しいことではない。パチ・スロも例外ではなく、そのスイッチになることもある。

 

 

 

 

10月頭に登場したPうまい棒4500~10500も、少年時代の記憶を呼び覚ましてくれた。

 

10円玉1枚で何を買おうか悩みながら楽しめた、あの頃。遠足の前日は100円玉を3枚握りしめて1時間近く駄菓子屋で悩んでいた、あの頃。

 

いつまでも続くと思っていた少年時代。明日も皆と一緒に遊べると思っていた。懐かしい、全てが懐かしい。

 

ハンドルを握ると弾き出される4円の銀玉、筐体表面のプラスチックには老いた己の姿が反射されて映っていた。

 

変わってしまった自分に時間の残酷さを感じたりもしたが、

 

 

 

 

「そんなことはどうでもイイか」と思わせる、うまさ爆発の出玉力。大人だから味わうことができた刺激的なゲーム性。

 

子供と大人、両方の自分を味わうことができる機種、それが『うまい棒』。

 

 

 

 

ヒロインのうまみちゃんの口にうまい棒を咥えさせたくなる機種、それが『うまい棒』。

 

 

 

 

「うまい棒」がファイアしたくなるぐらいうまみちゃんがカワイイ機種、それが『うまい棒』。

 

『うまい棒』を打っていると、無邪気だったあの頃を思い出させてくれる。

 

 

 

 

ああ、うまみちゃんにうまい棒を握ってもらいたいな。

 

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