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塾長

一千万

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公開日: 2018/11/01

 ライターには個人事業主として活動している人と、会社を設立して活動している人がいます。俺は5年前に株式会社を設立。ディアゴスティーニ社の週刊世界のバカ社長創刊号で紹介されたので既にご存じの方もいるかも知れませんが、こう見えて代表取締役社長です。もっとも、弊社の社員は経理担当の毒嫁ひとりですが。

 

 会社設立と同時に義母の持ちビルの2階を事務所として借りました。基本的にはそこで原稿を書いたり、請求書を作成したり、エロ動画を観たりしているのですが、いやはや、ラブストーリーと立ち退きは突然にとはよく言ったものです。つい先日、大家である義母に「寝たフリしてる間に出て行ってくれ」とジュリーみたいなことを言われました。しかし、俺とて仕事場を失うのですからハイそうですかというわけにはいきません。とりあえず、それとなく理由を聞いてみたところ、あのクソババア、あろうことかあるまいことかテラスハウスを作るなどと言いやがるのです。おい、それを言うならシェアハウスだろババア。

 

 

 相手が不動産管理会社ならゴネにゴネて高額な立ち退き料をせしめるか、占有屋を雇って来世紀まで居座らせるのですが、義母となるとさすがにそういうわけにもいきません。こうなった以上は仕方なし。年内に部屋を引き渡すべく現在、創刊号から取っておいたパチスロ必勝ガイドを整理したり、机や本棚を解体したりと、そこそこ体力を必要とする作業に明け暮れているわけですが、三日ほど前でしょうか。片付け作業中の俺のもとに義母が一枚の紙切れを持ってやってきました。

 

「工務店に見積もり出してもらったのよ」

 

 リフォーム費用はおよそ一千万。室内にヘリポートや核シェルターがついている可能性もあるので一概に高いとは言えませんが、正直、俺にはまったく関係ない話です。心の中で知らんがなを連発していると、何故か義母が「大丈夫?」と訊いてきたので「なにがですか?」と返したところ、見積書の依頼人の欄を指差すのでチラリ目を遣ったら、そこには五島慶介とありました。どうやら俺、知らぬ間に不動産を取得していみたいです。

 

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